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トップページ > 全商連とは > 中小商工業研究 > 全国商工新聞 第2786号 6月18日付

中小商工業研究
 
期待高まる第15回全国商工交流・研究集会
ふみ出そう、憲法を力に。地域から発信しよう、中小商工業の輝きを
9月1〜3日 静岡市で開催
 第15回中小商工業全国交流・研究集会(9月1日から3日間)の開催まで2カ月余と迫ってきました。2年に1度開かれている商工交流会は中小商工業にかかわる幅広い人たちが参加し、多彩なとりくみや研究・政策活動を交流しながら運動を前進させてきました。開催地・静岡市では共同と連帯を広げる機会として、大きく成功させようと準備を進めています。

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メーン会場となるグランシップ静岡
 今回のメーンテーマは「ふみ出そう、憲法を力に。地域から発信しよう、中小商工業の輝きを」。憲法という言葉が入ったのは今回が初めて。憲法を守るたたかいと一体に経営やまちづくり、地方自治体、金融、社会保障などの問題を広い視野で考えていこうとの決意が込められています。こうしたなかで全国実行委員会には新たに全国金融労働組合連合会(金融労連)が加わりました。
静岡県商工団体連合会(県連)をはじめ8団体は昨年9月25日、県実行委員会を発足しました。日本科学者会議静岡支部も参加しています。
県連では商工交流会をきっかけに家具や雑貨、サンダル、ひな具の製造など静岡市を中心とする県中部の地域に根づいた産業やものづくりにあらためて目を向け、民主商工会(民商)会員の力を引き出す機会にしようと、とりくみに力を入れています。早くから静岡市に協力を申し入れるとともに、マスコミへも賛同を呼びかけ、すでに静岡朝日テレビをはじめ10社が後援を決めています。
基調講演は駒澤大学の吉田敬一教授、記念講演は脚本家の小山内美江子さんがおこないます。小山内さんは「地球市民として共に生きる」をテーマに、平和を守るためのボランティア活動と人育てについて話をします。
全体会では、兵庫県福崎町の嶋田正義町長や沼津高専から特別報告があります。パネルディスカッションは(1)極める‐技術・商売(2)広げる‐ネットワーク(3)変える‐自治体・地域の3テーマ。磨きぬかれた熟練の技術、驚くような知恵と工夫、創意あふれる新製品、ブランド化への挑戦、地域再生をめざす自治体でのとりくみなどを交流します。
基礎講座は6年ぶり。新会社法、社会保障、金融問題について学びます。
分科会はものづくり、まちづくり、料理飲食業、地方財政など多彩なテーマが設けられ、「憲法と中小業者」のテーマもあります。助言者には静岡大学をはじめ研究者の輪がいっそう広がり、SOHOしずおかの挑戦、呉服町商店街とまちなみ散策の二つの移動分科会も楽しみな企画です。

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静岡市へ申し入れをする商工交流会の実行委員(左端が太田義郎全国実行委員長)
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お待ちしています
大石秀之静岡県実行委員長

  商工交流会は静岡県内では8年ぶりの開催です。内容でも参加者の数の上でも、前回を大きく上回るものにしていきたいと考えています。
いよいよ間近に迫り、地元実行委員会でも、急ぎ準備をしているところです。期待や注目も高まり、地元商店街やSOHOしずおかの皆さんにも大きな力をお借りしてのとりくみとなっています。
この間、民商・県連主催の商工交流会や商工フェア、商売を語る会など多彩なとりくみが、全国的に広がっています。そしてこれらの運動が、地域の中小業者や労働者、他階層の人びと、研究者との共同でさらに豊かになっています。
今回の商工交流会ではこうした運動や研究の成果を持ち寄り、地域経済を活性化させ、中小業者の経営を発展させる力にしたいと思っています。全国からの参加を心待ちにしています。

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心から歓迎します
静岡市 小嶋善吉市長

  このたび、第15回中小商工業全国交流・研究集会が静岡市で開催されますことに、市を代表して心から歓迎の意を表します。
  本市は南は駿河湾から、北は長野・山梨県境の南アルプスに至る広大な市域を有し、山間部の自然や良質な温泉、日本平、三保の松原、久能山東照宮など史跡・旧跡や風光明媚な自然環境に恵まれています。
  産業面では県都として、商業、サービス業や港湾関連産業、また工業も盛んで、商業都市としての顔と工業港湾都市としての顔を併せ持っています。
  本年は徳川家康が大御所として駿府城に入城し400年。それを記念して「大御所家康公駿府城入城四百年祭」に関連するさまざまなイベントが市内各所で開催されています。
  ぜひとも皆さまの静岡市へのお越しを心よりお待ち申し上げております。

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注目のパネルディスカッション
「広げるネットワーク」のパネリスト・佐藤元相さん(フォーラムアイ)の話

  大阪・生野区という地域を知っていますか? 14万人の人口ですが、事業所が1万3000社もある町なのです。そのほとんどが10人以下の小さな会社。単純計算すると10人に1人は、社長という珍しい町です。
  区内を中心とした製造・卸売・小売・サービスなどの経営者らが97年、商工会議所生野支部の支援を受け、「地域活性化」を目的に異業種グループを設立しました。それが異業種交流会「フォーラムアイ」です。現在、会員は41社です。めざしているのは「自分たちに合った市場、自分たちにできるものづくりで、自分たちの力で勝負する」ということ。新しいビジネスモデルを探し、「高付加価値のものづくり」「小さいけれど強い会社」「中小企業の世界ブランド」などを仲間と調べ、検討しました。
  そこで見つけたのがイタリアのミラノのものづくりでした。下請けから脱却するためのヒントがここにある。「生野を日本のミラノに!」のスローガンをもって活動しています。
  フォーラムアイがどんな活動をしているのか、多くの人に知ってほしいと思っています。商工交流会でのみなさんとの交流を楽しみにしています。

 
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