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トップページ > 金融のページ > 融資制度 > 全国商工新聞 第2870号 3月9日付

 
金融 融資制度
 

全国を励ます各地の運動報告


神奈川=個別対応でなく集まって相談が基本

 昨年の「融資獲得緊急対策会議」で銀行・保証協会、自治体の「三つの壁」を指摘されました。神奈川県連は、この三つの壁を突破するために、取り組みを始めました。
 「保証協会の壁」については、11月の県保証協会との懇談で(1)「条件変更中の借り入れについて可能」(2)税金を滞納している場合でも、「一律に門前払いをしない」(3)借り入れの1本化についても可能‐としました。神奈川県には三つの保証協会(県・横浜・川崎)がありますが、双方で借りている場合、1本化することができませんでした。申し入れの結果、昨年10月から始まった責任共有制度の100%保証でないものと銀行のプロパー融資はできないがそれ以外は可能との回答を得ました。(4)現在、保証人付きの融資を受けている場合は、融資を借り換えることで保証人を外すことができるなどとしました。次に金融機関の壁に対しては、金融庁関東財務局横浜財務事務所を利用して突破してきました。 こうして成果を生み出してきましたが、個別対応でなく、「集まって、相談する」ことが重要です。民商では「要求検討会」や「金融獲得交流会」が開催され、集団で検討・交流することで明るく元気に取り組んでいます。

新潟=会長を先頭に民商の存在意義をかけて

 魚沼民商では昨年11月18日に県連が開いた緊急保証の学習会を受け、20人の会員が参加して、制度学習を開きました。そして12月には魚沼地域の銀行支店への申し入れをしました。この魚沼地域はコシヒカリの産地として有名です。基幹産業は農業、建設、観光の農村地域です。兼業的な業者が多く融資はJAが大半で、銀行相手の経験が少ないため、金融庁の「改正」検査マニュアルや中小企業庁の通達を活用して、必ず融資獲得を成功させようと取り組みました。
 佐藤会長を先頭に銀行交渉し、「こういう状況ですから柔軟に対応していきたい」など前向きな回答を引き出しました。
 学習会に参加した班長などは「誰でも、金を貸してくれるいい制度ができたぞ」「銀行から金を借りて元気に商売を頑張ろう」と、落ち込んでいる会員に働きかけました。その班では6人中2人が申し込みました。
 「個別相談では他人任せで自覚が生まれない」と支部長と相談して5人の参加者が相談会を開きました。会員も仲間を信じ、正直に自分の実情を話し、3週間で融資を実行させた例も生まれました。
 金融要求はこれからです。長期的なスタンスで組織だって取り組まなければ民商の存在意義が問われます。集まって、話し合い、相談して、知恵を出し合い、元気に挑む。そして、仲間づくりに奮闘するつもりです。

滋賀=チラシを見せて手続き 融資実現が自信に

 緊急保証制度は、初めてのことで内容もよく分からず、会長である私がまず申し込むことになりました。しかし、役場も銀行も制度を知りませんでした。早速、民商のチラシを見せ銀行で手続きを完了、融資を受けました。この成果を役員会で話し、「早く、広く」知らせることになりました。
 早速、役員の建築業者が「仕事の見通しがない、資金がない」とセーフティーネットを申し込みました。この役員は、制度融資はまったく初めてということもあり、認定書申請、商工会議所経営指導員や金融機関との面談、県税納税証明書交付など必要な手続きに、事務局員も現場を勉強するため同行しました。そして見事に融資を実現しました。
 この経験が役員の間で広がりました。借金返済のため昼も夜も働きに出ている班長にも声をかけ、事務局員は関与せずに金融機関との話し合いで借り換えを成功させています。
 保証協会の出張相談が彦根商工会議所で行われました。保証協会の職員から「机上では分からない状況がつかめ大変参考になった。金融機関とも詰めた話が必要になると感じた」と、その後民商に電話がありました。
 会外の相談は「税金滞納」など困難さは今の情勢に共通しています。会外に早く広く知らせて1人でも多く申し込みの入り口に立てるよう援助していきたいと思います。

 
     
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