全青協総会迫る
業者青年に魅力ある民商建設を

全国商工新聞 第3384号2019年11月4日付

 民商青年部の全国組織である全商連青年部協議会(全青協)は8日、結成44周年を迎え、直後の17日に定期総会を開催します。
 業者青年の多彩な要求を実現して民商・全商連運動を活気あるものにし、青年の共同でも活躍できるよう、青年部を強く大きくすることが求められています。
 この1年、業者青年の関心に応えた消費税・インボイス学習会が増えました。SNSでの発信やリツイートも広がり、増税中止・制度改悪の撤回を求める世論と運動を励ましてきました。事業計画づくりや法人の「メリット・デメリット」の学習相談から実益を獲得して、開業や事業承継への意欲を高め合ってきました。若者憲法集会や被爆体験を継承する共同の取り組みの成功にも貢献し、平和への思いを新たにしてきました。
 全青協は、政党要請で業者青年の生の声を国会議員に直接届けてきました。9条改憲阻止で共闘する野党とは増税反対と併せ、小企業支援としての社会保険料の負担軽減や事業承継支援の拡充などでの一致点も広げてきました。
 この間、個人版事業承継税制が創設され、第Ⅱ期小規模企業振興基本計画にもフリーランスへの支援が盛り込まれました。
 小企業の後継者難が社会問題になり、貧困と格差によって本業では十分な収入が得られない深刻な事態が広がっていることが背景にあります。業者青年の存在は生業を再建し、持続可能な社会を展望する上で不可欠になっています。
 県連と県青協が共催した「民商サクセション(継承)」企画も多彩に展開されてきました。例えば、農業と商工業による6次産業化の経験から商売のヒントを探り合っています。また、事業承継・親子対談や若手業者婦人とのコラボなどから、家族経営の魅力を再発見した試みもありました。
 消費税に「つぶされない対策」をテーマにした学習も増えています。
 多くの業者青年が夢や悩みを語りながら、励まし合える仲間を求めています。民商青年部との出会いを広げる学習交流や対話を強め、業者青年に魅力ある民商建設を進めましょう。

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