第15回中小商工業研究交流集会 @shizuoka ――――――――――――――――

  HPニュース <bT> 2007年8月24日
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今回の交流会はITや環境・ニュービジネスなど新しい分野への挑戦する意欲的な企
画になっています。また、これまで「聞いたかな?」という取組みにも発展もありま
す。「参加しなければ損」の企画がてんこ盛り! 参加もぜひ、もうひとまわり強め  
ていただきますようにお願いします。  
 
 
[今回の目次]  
<注目される分科会報告から>  
*第5分科会「サービス業の革新とニュービジネス」  
*第8分科会「異業種交流と中小業者のネットワーク」  
*第17分科会「ITの活用と中小企業経営」  
*現地からのメッセージ
 
 
●第5分科会「サービス業の革新とニュービジネス」
 
この分科会では、これまでとは少し違ったコンセプトの新しい事業経営について実践  
報告や経験交流を行います。  
 
「フェアトレード」もその一つです。フェアトレードとは「発展途上国の人たちがつ  
くる自然素材や伝統技術を活かした製品を、公正な価格で取引・継続することで、そ  
の国の人たちの自立を支援し、貧困を改善しようという取り組み」です。大阪の阿字  
地さんは、民商事務局退職後、「小さい生産者を大切に」、「女性の自立・地位向  
上」、「平和・環境を守る」、「貧困をなくす」、の4つのキーワードを探求する、  
人生最後のやりがいのある仕事と意を決しフェアトレード店「アチャ」を開店しまし  
た。開業から2年目を迎えた取組みについてレポートします。  
 
「表記コンサルティグ」という、新しいビジネスについて報告する窪さんは、  
JTDNA(日本テクニカルデザイナーズネットワーク協会) スーパーバイザーです。PL  
法(製造物責任法)が施行されてから今年で12年が経過。「溢れるような情報の中か  
ら自分にとって必要な情報を自分で入手し、その情報の信憑性や正確性を自分で調  
べ、採択の可否を自分で判断すること=自己責任」が求められる情報化社会におい  
て、今後どのようなスキルが社会需要となるのか、またそれを踏まえてどのような新  
しいビジネスの展開が可能なのか、医療従事者、テクニカルデザイナー、一般消費者  
などの多角的視点からの考察を報告します。  
 
 
●第8分科会「異業種交流と中小業者のネットワーク」  
 
第8は最も人気の分科会のひとつ。大阪の業者成年のアンケートでは、『商売を発展  
させるために必要だと考えているもの』の問いのうち1位は能力アップ(60%)、  
次いで2位がネットワーク(48%)でした。南大阪6民商の青年部が、「共同に埋  
没しない、個性が光るネットワークを目指して」『ビジネス・ネットワーク』へ挑戦  
を開始しました。製造業者にとって常識であっても、「業種の違う者には分からな  
い」貴重な成果があった…など。生野の大原さんはこのネットワークの実践で掴み  
とったエッセンスを報告します。  
 
大阪の異業種交流グループとして有名なHITは10年の歩みを踏まえての到達を報告  
します。  
HITは、当初「経営資源に乏しい零細企業ほど、環境変化に対応することは困難。共  
同しながら情報発信、受注、開発、研修を行うなど、産学公の外部資源を」目的にし  
てきましたが、この間の実践を通じ、「共同して儲けようではなく、共同しながら  
個々の事業所の力量を高める」とグループの目的を発展させてきています。こうした  
経緯や、10年の歴史を通じ明らかになってきた「グループ継続の秘訣」(=「目的を  
明確にする」「絶えず危機感を持つこと」「理念の共有」「協調性」「知恵と工  
夫」)などを惜しげもなく報告します。  
 
 
●第17分科会「ITの活用と中小企業経営」  
 
ホームページ開設やネット市場への参入など、パソコンやインターネットが生み出す  
新たなビジネスが話題です。一方、「関心はあるが敷居が高い」「どう使うのか分か  
らない」という声が多いのも現状です。「自分には関係ない」と思い込んでいる方も  
いるのではないでしょうか?  
 
IT分科会では、「ワープロも打てない」というIT初心者の方から、「ネット販売  
をやっている」という経験者までを対象に、「ITで何ができるのか」「今後、IT  
利用はどう発展するのか」など、幅広く交流します。  
 
@助言者で静岡大学教授の伊東暁人先生を水先案内人に、会場全体をインターネット  
の世界にいざなう体験ネット・サーフィン、A「パソコンで文書の打ち込みがやっ  
と」なのに「楽天」に出店。独自の工夫で、全国に顧客を開拓するお茶園さん、B個  
店の努力と民商の運動をデジタル画像に納めて、ネットの世界でもアピールしようと  
いう大阪商工団体連合会のバーチャル展示のとりくみ………、その他さまざまに交流  
します。  
 
ワールドワイドというだけでなく、ITは、むしろ地域に密着した小回りの効く商売  
に役立てられる、その利用は中小業者にもっとも向いている――、こうした視点でI  
Tの利用に迫ります。  
 
 
●現地からのメッセージ 《全国からの来清を歓迎します!》 ****************    
 
日本列島のちょうど真ん中に位置する静岡県は、海あり山あり、気候は温暖で雪が降  
ることはめったにありません。  
 
私たちが住む清水は、まぐろの漁獲高日本一の清水港を抱え、駿河湾で獲れる、しら  
す・さくらえびといった海の幸、そしてお茶・みかん・筍などといった山の幸を存分  
に味わうことができます。  
 
特に今回、物産展にお出しするお茶は、品評会でも金賞をとった絶品です。ぜひお土  
産にどうぞ。  
 
望月偉志(もちづきひでゆき)清水民商会長・紳士服    


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