全商連
全商連トップ とじる
第14回中小商工業全国交流・研究集会
ぬくもりと創意あふれる業者の出番
第14回中小商工業全国交流・研究集会開く
プレ企画 移動分科会
苦労、個性、理念が参加者の心に響き
東大阪市では常設展示場を見学。ものづくりの高い技術を学びました
 2日にはプレ企画として三つの移動分科会がとりくまれました。
 「東大阪市と八尾市のものづくりの見学」では東大阪市のものづくりの支援拠点「クリエイション・コア東大阪」を訪問し、200ブースの常設展示場を見学。工夫した製品や高い技術に参加者はあらためて感動していました。
 そのほかにも産学連携を支援する窓口や研究室などが設けられ、セミナーや講演会が開かれるほかにオフィスとして借りられるフロアもあり、このフロアを実際に利用している寝屋川民商の森下勝利さん=節水器具開発・販売=は「ここに移って、入ってくる情報量がまったく違うことに驚いた。官公需の仕事も受注できるようになって法務省や税務署、学校などにも器具を導入できた」と話していました。
 八尾市では中小企業サポートセンターを訪問。信用金庫のフロアの10坪ほどを間借りした事務所に相談窓口が設けられ、4人のコーディネーターが直接企業を訪問してアドバイスをしてくれるのが魅力です。研修やセミナーの開催技術支援大学との連携などもすすめています。川上和祐所長は「われわれが現場に足を運ぶことが大事。中小企業が必死になって経営努力していることを支援するのがセンターの役割」と強調しました。
 「ナニワ企業団地」では四つの組に分かれて、団地内の企業を3社ずつ訪問。油圧機械の製作・メンテナンスをする企業、別注家具を製作する木工所、木製品に塗装を施す塗装業の3社では、木工所で作った製品を近くの塗装屋で仕上げるなどお互いに作業の連携ができるようになっていました。
 企業訪問のあとは二つのグループに分かれて懇談。「企業同士が交流しお互いが支え合って1企業ではできないことを、みんなでやっていくことに興味を持った。経営者の苦労、個性、理念を知ることができてとても勉強になった」などの感想が寄せられました。
 「繁華街ミナミのまちと歴史探訪」では若者であふれるアメリカ村を訪問。会員の店イタリアレストラン「アダモ」で開いたプチ商工交流会には、ここで開業するオリジナルの婦人服店主と若者向きのステージ衣裳を販売する若者が、商売のきっかけや現状、夢などを披露。
 「可能性を広げ、日本発でアジアに商品を送るようになるよう頑張りたい」など元気な話に参加者は食い入るように聞き入っていました。
 道頓堀界隈の探索には、前大阪城天守閣館長・渡辺武さんを案内役に、歌舞伎小屋があるまち並み、さまざまな看板が元気さをかもし出す通りや法善寺横丁を歩き、最後はヨーロッパ村(周防町通り)の創業86年の長崎屋・荒木美江子さんの店で休憩しながら懇談。荒木さんはヨーロッパ村の実現など美しいまちづくりをめざして奮闘している体験を楽しく話してくれました。参加者は「商売を守るためにはいいまちにという視点、実戦例が勉強になった」と喜んでいました。
 
全商連トップ ページの先頭 とじる