政策公庫で530万円融資
病から再起かけ=群馬・渋川民商

全国商工新聞 第3324号8月20日付

 群馬・渋川北群馬民主商工会(民商)のMさん夫妻=治療院=は、日本政策金融公庫(政策公庫)の「女性企業家支援資金」を活用し6月初旬、530万円の融資を実現しました。Mさん夫妻は「これで商売の展望が開けた。それにしても民商の人たちはすごい」と笑顔いっぱいです。
 夫妻で接骨院を営んでいたMさん。45歳の時、指定難病の「肥大型心筋症」を発症。仕事がまったくできなくなりました。
 3年間の入退院生活の末、貯金も底をつき、生活も苦しくなって、商工会や各種銀行に相談。しかし、相手にされず、最後に友人に紹介されたのが民商でした。
 事務所を訪れた17年11月に民商に入会。行方良平会長や共産党の角田喜和市議の力を借りながら、市税の納税相談や住宅ローンの条件変更などで、生活の立て直しを図ってきました。
 当面の生活費の確保のため、生活福祉資金を申し込んだものの、窓口の担当者は「生活保護の申請をしたらどうですか」といって、申込書すら出さない対応。支部の仲間や群馬県連の力を借りて、県に要請・陳情したものの、福祉資金は実現しませんでした。
 「心が折れそうになった」Mさんを支えたのは、支部役員の武井勇さん=土木=の励ましの言葉でした。「私も、けがとたたかいながら生きてきた。諦めなければ誰かが手を差し伸べてくれる」
 勇気をもらったMさんは「自分も絶対諦めない。商売に復帰する」との思いで、妻を新たな経営者として政策公庫の「女性企業家支援資金」を申し込みました。
 「必ず実現する」との思いで事業計画書を作成。その枚数は数十枚に及び、夫妻の商売への熱い思いがビッシリと書き込まれました。住宅ローンの条件変更などマイナスの要素があったものの、530万円の融資が実現しました。
 Mさん夫妻は「本当に民商の皆さんのおかげ。新しい機械も購入しました。これから商売の展望を切り開いていきたい」と元気に話してくれました。
ページの先頭