全国商工新聞 第3361号2019年5月20日付
全国商工団体連合会(全商連)が3月に発表した「24時間営業などコンビニが直面する課題と私たちの考え」(以下、「コンビニ見解」)や本紙記事を持って、各地の民主商工会(民商)がコンビニ訪問を進めています。オーナーと対話が弾み、「この記事の通り」と反響が広がっています。
各務原民商が行ったコンビニ訪問。オーナーの長時間労働の実態などが浮き彫りになりました
岐阜・各務原民商は4月21日、延べ14人が参加しコンビニ訪問を行いました。
「コンビニの秘密」DⅤDを視聴し、全商連の「コンビニ見解」を読み合わせて、3組に分かれて9店舗を訪問しました。うち、オーナーに会えたのは3店舗。客の出入りの多い日曜日の午後ということもあり、ゆっくり話すことができませんでしたが、「この記事の通り」などの悲痛な叫びが聞かれました。
加藤信夫、塚田義美両副会長が訪問したコンビニ店のオーナーは、「この新聞の通り! 本当に人手不足で24時間営業も大変。どうにかしてほしい。せめて休日を自分で決められたら」と話していました。
アンケートは「預かって書いておく」とのことでしたので、後日再訪を約束しました。
波多野優子婦人部副部長らが訪問した先では、オーナーの妻と対話に。「とにかく人手が足りない。時給を上げれば人は来てくれるかもしれないけど。上げたくてもねぇ……。周りに24時間営業のスーパーがあるから、そちらに客が流れてしまうので深夜営業は必要ないですよ」と実情が聞けました。
加藤副会長は、「従業員の話では、『オーナーは夜の11時過ぎにしか出てこない』、『早朝5時前しか来ない』とのこと。働き手のいない時間帯をオーナーが働いてカバーしている実態が分かった。営業時間も休業日も自分で決めることができず『休めない』実態にびっくりした。FC契約の改善に動き出しているので、みんなで応援していくべきと感じた」と感想を話しました。
同民商は24日にも4人で18店舗を訪問。相変わらずオーナー不在のところが多かったため、次回は早朝訪問を試みることにしています。
京都・右京民商では、全商連の「コンビニ見解」(カラーリーフ)やチラシ、3月25日号と4月1日号の商工新聞をビニール袋にセットして、コンビニ訪問を進めています。
これまでに13件訪問しましたが、3軒でオーナーに会えて対話ができています。
「代替わりして半年」と言う若手オーナーは「今のところ人手不足ということもなく、自分自身も休めている。特に問題はない」とのことでした。
別のオーナーは「24時間営業について話題となってるけど、確かに深夜は売り上げも少ないし、人件費も負担となっているが、深夜があっての昼間だと思っている。テレビの報道で心配して声を掛けてくれるお客さんもあり、自分のところは24時間営業で頑張るつもり。確かに個々の店舗で事情も違うので、本部が柔軟に対応してくれる方がいいと思うが」と話していました。
また、セルフレジの試みなどについては、「まだどうなっていくのか分からない」とのことでした。
もう一人のオーナーは「24時間営業は、正直しんどい。でも頑張るしかない」と言い、「『コンビニ見解』のリーフや商工新聞、読ましてもらうわ」と応じました。
区内のコンビニ数は76軒。オーナーに会えない場合も少なくないので、「聞き取り用紙」をアンケート用紙に作り替え、ファクスで回答してもらえるようにし、引き続きコンビニ訪問を進めていくことにしています。