「0%」望む声が過半数
営業と生活が大変な今こそ消費税減税を-。全国商工団体連合会(全商連)も加盟する消費税廃止各界連絡会(各界連)は、8月24日を中心に「全国夏の宣伝行動」を実施。全国の県商工団体連合会(県連)・民主商工会(民商)も、地域の各界連の中心となって「消費税を5%に減税せよ」と声を上げました。
中央各界連 「公平・公正な税制に」
中央各界連は8月21、24の両日、東京・JR新宿駅西口で署名宣伝を行い、チラシ入りティッシュを配り、「消費税5%に!」の新ポスターでアピール。チラシやポスターを見て声を掛けてくる人や、弁士の訴えに耳を傾ける姿もあり、シールアンケートには、延べ51人が回答、94%が消費税減税に「賛成」の意思表示を行いました(図1、2参照)。16人分の署名を集めました。
3%引き下げに貼ったAさんは「消費税は逆進性が強く、公平ではない」と強調。「ない方がいい。収入に応じて税金を払うのが公正だ」と話しました。
同じく3%に貼った園阿莉さんは「安倍首相のやり方はいい加減すぎる。貧乏人、高齢者に負担が大きい。もっと国民のことを考えてほしい」と強調。オリジナル曲を動画配信しているというNさん、Mさんの二人は、「10%は高い」「下げられるなら引き下げてほしい」と0%にシールを貼りました。
青果店で働く25歳の女性は、「10%になって、日用品の値段が上がって大変。これ以上、増税されたら生活できない」と語りました。
各団体の代表が訴え。全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は「貧困と格差是正につながる『5%に引き下げろ』の大きな声を国会に届けよう」と呼び掛け。東京土建の斎藤誠税金対策部長は「消費税減税は大きな経済対策になる。消費税を引き下げ、能力に応じた課税が必要だ」と訴えました。
全商連の太田義郎会長は、コロナ禍で苦しむ業者の実態を紹介し、「中小業者は、この秋まで商売を続けられるか不安に思っている。10%増税で景気は悪化し、コロナでさらに落ち込んでいる今、消費税を5%に引き下げるべき」と訴え。署名やシールアンケートへ協力を呼び掛けました。
暑い日差しと熱い視線浴び 高知・幡多連絡会
高知・中村民商も加盟する消費税増税に反対する幡多連絡会は8月24日、四万十市JA前昼休み宣伝行動に取り組み3人が参加。猛暑に加え、台風の影響で強風が吹く中でしたが、「コロナ不況には、消費税を5%にするのが一番!」とマイクで訴え。「今月もやってるね!」と会釈してくれる人、車の中から手を振ってくれる人、横断幕をのぞきこみ「がんばって!」と声を掛けていく人などの反応が返ってきました。太陽の“暑い日差し”と、減税を期待する市民の“熱い視線”を浴びた宣伝でした。高知・中村民商も加盟する消費税増税に反対する幡多連絡会は8月24日、四万十市JA前昼休み宣伝行動に取り組み3人が参加。猛暑に加え、台風の影響で強風が吹く中でしたが、「コロナ不況には、消費税を5%にするのが一番!」とマイクで訴え。「今月もやってるね!」と会釈してくれる人、車の中から手を振ってくれる人、横断幕をのぞきこみ「がんばって!」と声を掛けていく人などの反応が返ってきました。太陽の“暑い日差し”と、減税を期待する市民の“熱い視線”を浴びた宣伝でした。
GoToより5%へ減税を 兵庫県各界連
兵庫県連も加盟する兵庫県各界連は8月24日、神戸市内の元町・大丸前で消費税5%への引き下げを求める署名活動を行い、5団体から11人が参加しました。
各弁士は「コロナ禍の中、約20カ国が消費税減税を表明、実施している。消費者や事業者の負担を減らし、労働者の雇用を守る希望ある政策として世界のトレンドに」「低所得者ほど負担の大きい天下の悪税。こんな不公平な悪税はあってはならない」などと発言。署名をした人からは、「GoToキャンペーンより消費税の5%への減税の方が効果がある」などとの声が聞かれました。
5%減税請願採択もめざし 山形・鶴岡田川地区各界連
「コロナ禍を打開する経済対策として消費税を減税すべきだ」-。山形・鶴岡民商も加盟する鶴岡田川地区各界連は8月21日、鶴岡こぴあ前と鶴岡市役所前の2カ所でスタンディングを行い、21人で道行く人や車にアピールしました。
消費税が社会保障に使われてこなかったことや、世界中で消費税(付加価値税)を下げてコロナ禍を乗り切ろうとしていることをハンドマイクで訴え。「5%で暮らしを守れ」とプラスターや横断幕を掲げました。
夕方、帰宅時間と重なる行動となったことで車の往来も多く、注目を集めました。中には手を振り返してくれるドライバーや、中学生から「消費税は5%ぐらいじゃないと駄目だろな」との声も出され、参加者も元気をもらいました。
鶴岡市、三川町、庄内町の9月議会へ「消費税を5%に減税することを求める請願」を提出することも決めており、「9月議会での請願に向け、紹介議員とともに頑張ろう!」と闘志を燃やしています。