紙の健康保険証残せ マイナ制度反対連絡会 署名宣伝行動|全国商工新聞

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参加者との対話で署名に応じる人もいました

 「紙の健康保険証廃止を撤回せよ」―。全国商工団体連合会(全商連)も加わるマイナンバー制度反対連絡会(連絡会)と全国保険医団体連合会は3月31日、マイナンバーカードと健康保険証への一体化に反対し、健康保険証の廃止撤回を求める宣伝を東京・JR新宿駅南口で行い、59人が参加しました。
 埼玉県在住の70代男性は「病院に行く機会も増えている。病院の窓口に1枚出すだけで済んでいた保険証をそのまま残してほしい」と署名に応じました。都内在住の女性は「政府への信頼がなく、マイナ保険証にするメリットも分からない。今まで通りの保険証でいいと思います」と力強くペンを走らせました。
 連絡会の石川敏明事務局長は「マイナ保険証に関連したトラブルが後を絶たず、病院の窓口で資格確認ができずに10割負担になった事例も多数寄せられています。マイナ保険証の登録解除が5万8千件と増え続けているのは、国民の不安の表れだと思います。従来の健康保険証を復活させるために一緒に声を上げましょう」と呼び掛けました。約1時間の宣伝で、署名46人分が集まりました。

従来の保険証使い続けたい 連絡会が新署名

 マイナンバー制度反対連絡会は3月から、中央社会保障推進協議会や全国保険医団体連合会など医療団体と共同し、「従来の健康保険証を使い続けられるようにしてください」との新たな国会請願署名に取り組んでいます。
 署名は、2024年12月から従来の健康保険証の新規発行を停止し、マイナ保険証を本格実施して以来、「トラブルや情報漏えいが不安で使いたくない」「これまでの保険証も使い続けたい」という世論を取りまとめ、マイナ保険証への一本化をやめ、従来の健康保険証の存続を求めています。請願事項が変わったので、過去に署名した人も署名できます。
 署名は、今国会で提出する予定です。

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