宮崎県小林市内で居酒屋「たけや」を経営する小林民主商工会(民商)の竹崎伸征さんと千絵さん夫妻は、日本政策金融公庫のコロナ特別貸付(かつ特別利子補給制度)で運転資金200万円を実現し、4月末に振り込みがされました。「これで商売と生活の維持、立て直しに展望が持てる」と喜んでいます。
竹崎さんのお店は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月の売り上げが前年同月比で20%程度落ち込んでいました。2019年の春に払いきれない国保税と消費税に対し、換価の猶予が認められ、月9万円の分納をしてきましたが、完納はできず、2年目の分納計画の立て直しを迫られている最中でした。「このままでは滞納税金どころか約11万円の店の家賃も払えない。お店は開けたいが客足はまばらだし、かと言って休業しても補償はない」と葛藤の日々を送っていました。
市内中心部の繁華街では、休業や廃業を決断する業者が後を絶たない状況が続く中、「生き抜いていくには借りて頑張っていくしかない」と夫婦で決断。民商で相談しながら資料をまとめました。18年間頑張ってきた商売への熱意、融資希望額の積算根拠(人件費や固定費など)をしっかりと数字で示したことが成果につながりました。
「最初は借りても返せないと融資に関心は低かったが、挑戦して良かった。民商から勧められた日々の帳簿付けがフル活用できた」と喜びをかみしめています。