消費税減税、インボイス廃止! 総選挙で政治変えよう 全中連10・1国会行動|全国商工新聞

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「消費税減税、インボイス廃止! 保険証残せ!」と訴えた全中連の国会行動=1日、国会内

 「消費税率を今すぐ下げよ!」「インボイス制度は今すぐ廃止!」「マイナ保険証への一本化反対、現行の保険証を残せ!」「裏金議員は全員やめよ」―。臨時国会が開会し、自民党の石破茂新首相が指名された10月1日、衆参本会議が開かれた国会議事堂に向けて、中小業者らの切実な要求が響きわたりました。全国中小業者団体連絡会(全中連)がこの日、終日取り組んだ「消費税減税、インボイス廃止!保険証残せ!10・1国会行動」のフィナーレの国会前集会での一こまです。全国から中小業者をはじめ、医療関係者やフリーランスなど300人が集まり、午前中は省庁要請と国会議員要請、午後から国会内集会などを行いました。来たる総選挙で「中小業者の要求に本当に応える議員を国会に送り出そう」と決意を固めました。

全中連10 ・1国会行動 「保険証残せ!」響かせ

 国会内集会の会場となった衆院第1議員会館の大会議室は満席。国会内の動きを知らせるアナウンスが聞こえる中、会場は「国民、中小業者の声に耳を傾ける政治の実現を」との熱気に満ちました。

裏金議員退場を

 主催者を代表し、太田義郎代表幹事(全国商工団体連合会会長)が、あいさつ。「5年間で43兆円もの大軍拡をめざし、3千万円以下の裏金を得た議員には何のおとがめもなし。そんな自民党の横暴を許してはならない」と強調。「民商は創立以来、『平和でこそ商売繁盛』と言ってきた。戦争は営業をつぶす。ガザで、私の商売であるコメ屋はできますか。今は、その岐路に立っています。総選挙は、私たちの営業や生活、平和、民主主義を守れるかどうかが問われます。『戦争は嫌だ』の声を巻き起こし、私たちの生業と暮らしを守っていこう」と力強く訴えました。
 全中連に加盟する各団体が決意表明。全国保険医団体連合会(保団連)の森元主税副会長は「現行の健康保険証で困っていることは何もない。保団連の調査では、マイナ保険証によるトラブルが全国で頻発していることが明らかになった」と指摘。「保団連の調査を『百害あって一利なし』と言った河野太郎デジタル相(当時)に憤慨した。今度の総選挙は、社会保障を守れの声を大きくし、何としても現行の保険証を残す選挙にしよう」と呼び掛けました。
 全国FC加盟店協会の河合章会長は「インボイスが導入されて1年。コンビニは、煩雑な事務を強いられている。これに何の意味があるのか。インボイスは廃止するしかない」と訴えました。

新基地建設ノー

 沖縄県商工団体連合会の西中間武海副会長(北那覇民主商工会会長)は「中国や北朝鮮の危機をあおり、沖縄を敵基地攻撃の拠点にする動きが加速している」と告発。「来たるべき総選挙では、オール沖縄の4選挙区全てで勝利し、新基地建設ノーの審判を下さなければならない」と決意表明しました。
 日本共産党の小池晃参院議員があいさつし、国会情勢報告を行いました。

「心折れた…」能登支援を 国会へシュプレヒコール

「裏金議員は全員やめろ」とコールする参加者=1日、衆院第2議員会館前

 国会内集会の参加者は集会後、衆院第2議員会館前で、「消費税率、今すぐ下げろ」「インボイス制度、今すぐ廃止」「保険証残して病院守れ」「裏金議員は全員やめろ」などとシュプレヒコールを上げました。
 福岡市から駆け付けた田口剛史さん=建築塗装=は「消費税は減税どころか、廃止を求めたい」と声を上げました。石川県商工団体連合会事務局長の井上英明さんは、地震と豪雨で二重被災した能登・輪島の中小業者の様子を報告。「『もう心が折れた』という人も多い。中小業者が安心して、今度の正月を迎えられる支援が必要だ」と訴えました。
 消費税をなくす全国の会の前沢淑子事務局長は「35年前の消費税導入以降、『なくす会』は消費税廃止・減税の声を上げ続けてきた。今度の総選挙で、裏金で汚れた政治家たちに審判を下そう」と呼び掛けました。

集会での連帯あいさつ 力を合わせて要求実現を

財務省の説明 机上の空論に
インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP!インボイス) 小泉なつみさん

 財務省はこれまでインボイスを導入しても「緩和措置がある、デジタルサービスを使えば負担軽減になる」などと言ってきた。1年たち、現実の商取引で、それが、いかに机上の空論かが明らかになった。一人一人がオリジナルのたたかいを進めましょう。それが、インボイスを止める道です

賛成した議員 国会から放逐
インボイス制度の廃止を求める税理士の会 湖東京至さん

 インボイス制度の”地獄の苦しみ”は、これから一層、顕著になる。一日も早く廃止させなければ、日本の経済、中小業者の営業と生活は大変なことになる。総選挙では、インボイスに反対している人を落としてはいけない。賛成した議員は、国会から放逐しよう。

最賃引き上げ 業者の支援を
全労連 議長 秋山正臣さん

 最低賃金を引き上げ、格差を無くしていかなければいけない。そのために、中小業者の支援策、とりわけ、重い社会保険料の負担軽減が必要だ。発注元である自治体や国の単価引き上げも必要だ。皆さんとともに、インボイス廃止、消費税減税の運動を進めていきたい。

文化産業担う 誇りを持って
日本出版者協議会 副会長 河野和憲さん

 コロナと物価高、インボイスの下で、小さな版元は”生きているようで死んでいる”ような状況だ。それでも私たちは、文化産業の裾野に携わる誇りを持って日々仕事している。まずはインボイスを廃止し、さらには消費税減税、廃止するところまで持っていきたい。

耐えられずに 廃業の仲間も
東京個人タクシー労働組合 執行委員長 秋山芳晴さん

 インボイスが無いと、タクシー代で払った福祉券を換金できず、消費税負担に耐えられないなどと、廃業する仲間が出ている。個人タクシーは、公共交通機関を支えているとの自負がある。2種免許を持った私たちが、誇りを持って仕事をするために、インボイスを廃止し、仲間を減らさないように頑張りたい。

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