インボイス登録「する?」「しない?」 迷う業者ら 親身な相談で仲間増え
各地の民商では「インボイスのことを知りたい」と相談に訪れた中小業者の入会が相次いでいます。
【大阪】「民商へ行き」と
箕面民商では、税理士から「消費税額が年200万円ほどになる」と聞いて驚いた大工が周りに相談し、「民商に行ってみたら」と勧められ、事務所を訪問。国保料の分納などの相談にも応じてもらえると分かり、入会しました。
豊中民商では内装・設計業の法人が入会。10年以上前に大病を患い、ようやく復帰した矢先にインボイスについて取引先に聞かれ、不安になって相談に訪れました。
阿倍野民商では「インボイスの登録をしてしまったが…」と話す軽貨物業者が突然、事務所に。聞けば、仲間の業者に「インボイスが不安で…」と相談すると「民商へ行き」と言われたとのこと。申告も不安ということで、入会して一緒に自主計算を進めることになりました。
【滋賀】同業が民商勧め
大津高島民商では「民商に入りたいんですが…」とスナックのママが事務所に。お客から「領収書は、これまでのものではあかん。インボイスに対応したものにして」と言われ、どうしようか迷っていたところ、同業者から民商を勧められました。消費税額を試算してみたところ、年間20万円ほどに。フリーランスなどの反対運動について伝え、「インボイスの登録は9月末で十分間に合うので、ぎりぎりまで様子をみたらどうか。民商会員も“最後まで登録しない”と頑張っている人が大勢いる」と伝えると「そうします」と安心し、入会しました。
【兵庫】「教えてほしい」
伊丹民商では、知り合いから民商のことを聞いた管工事と外構工事の2人が「インボイスのことを教えてほしい」とそろって入会。「どうしたらいいのか分からなかったけど、安心した」とホッとした様子でした。
揖竜宍粟民商では7月に建設業の2人と小売業の3人が入会。きっかけは、全員がインボイス相談でした。
姫路民商では、建設業の会員が「インボイスって何のことか分からなかった」と困っていた下請けの一人親方を紹介して入会。
神戸北民商でも「インボイス制度は民商へ相談するといいよ」と会員から声を掛けられた土木工事業者が入会しています。