新潟県三条市は、今年度から「三条市すまい快適断熱リフォーム補助金」を開始しました。三条民主商工会(民商)は、学習会を開いて制度を周知し、役員も仕事起こしにつなげています。
同市のリフォーム補助金は、市内の戸建て住宅で、断熱材設置や複層ガラス取り替えなどの対象工事を市内業者が施工した場合、補助対象工事費の10分の1(上限10万円)が補助されるもの。
「仕事が取りやすくなった」と話すのは、副会長で「西方建築店」を営む佐藤豊さん。以前から窓の二重サッシを考えていた顧客に、「今ならリフォーム補助金制度が使えますよ」とお知らせすると、すぐに工事をするきっかけになり、窓3カ所のリフォーム工事を受注(約46万円)。8月24日に費用の10分の1、4万6千円が補助されると通知され、喜んでいます。「制度を積極的に知らせることで、3人の顧客が工事を検討しています。補助金の額はわずかかもしれないが、経済効果は大きい」と実感しています。
民商は、これまで何度もリフォーム助成制度創設を求めて請願などを行ってきましたが、前市長の時代には「税金で個人の資産に補助するのはふさわしくない」と、実施には至りませんでした。
しかし、2020年11月の市長選で新たな市長に代わり、21年12月議会で坂井良永市議(共産)が「地球温暖化対策」の観点から質問。「①断熱材設置②複層ガラス取り替え③内窓設置④開口部取り替え」の断熱リフォーム工事を基本に、環境・機能維持向上のリフォームに助成するものとして制度が創設されることになりました。
直近の民商の学習会には18人が参加。坂井市議から説明を受け、「補助金は上限10万円とわずかだが、予算はまだまだある。活用しよう」と呼び掛けました。