納税者が声上げ 3・13重税反対全国統一行動(大阪・摂津民商/長崎・佐世保民商)|全国商工新聞

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押せ!押すんだ!収受印 大阪・摂津民商

収受日付印の押印継続を訴えたバルーンハンマー
摂津集会のデモ行進

 大阪・摂津民主商工会(民商)は3月13日、3・13重税反対全国統一行動に取り組み、60人が吹田税務署に集団申告しました。
 摂津市立コミュニティプラザでの集会後、JR千里丘駅までパレード。税務署が1月から、確定申告書控えなどへの収受日付印の押印を廃止したことに抗議し、「押せ!押すんだ!収受印」のバルーンハンマーも登場。消費税減税、インボイス廃止などとともに、収受日付印の押印継続をアピールしました。その後、JR吹田駅まで移動し、吹田税務署に到着後、確定申告相談会で学習し、自分で書き上げた申告書を、一人一人が税務署員に手渡しました。
 初めて参加した会員2人の感想は―。
 集会で、鳥飼東支部の活動を報告した林正義支部長=建設板金=は「支部長になって、とにかく会員の顔を見て話したいと、交流会に力を入れてきました。3・13集会や集団申告に初めて参加しましたが、たくさんの会員が参加しているのを知り、驚きました。交流会で顔を合わすメンバーもいて、安心して提出できました。仲間と交流し、税務署とたたかうために、これからも楽しく民商運動をしていきたい」と意気込みを語りました。
 昨年、入会した松本忠さん(仮名)=建設土木=はおととし、一人親方から事業主になったばかり。昨年は一人で税務署に行き、悩みながら申告書などを書き上げました。この1年間、重税や社会保険料の納付に苦しんできた松本さん。入会後、自主計算に力を入れ、初めて集団申告に参加しました。松本さんは「改めて生活費に重税がかかる今の税制はおかしいと思いました。申告の時期は毎年、一人で悩んで、心身ともにつらかったが、民商に入会して、重税に反対し、たたかう仲間がたくさんいると分かって、うれしかった。重税に悩む業者に、次は自分が民商を紹介します」と、笑顔で税務署を後にしました。

集団申告で心強く思った 長崎・佐世保民商

3・13重税反対全国統一行動 佐世保集会のパレード

 長崎・佐世保民主商工会(民商)も参加した「3・13重税反対全国統一行動佐世保集会」(同実行委員会主催)は3月13日、佐世保市のコミュニティセンターで開かれ、民商会員ら290人が参加しました。
 主催者や来賓あいさつの後、民商の仲村真二事務局長は「『税務相談停止命令制度』の本質は、国の税金の集め方、使い道に『文句を言うな』という国民弾圧法の性格を持つ危険なものだ」と強調。「民商は”平和でこそ商売繁盛”を掲げ、一貫して平和を追求し、地域で共同の運動を進めてきた。皆さんが、大軍拡・大増税、重税に反対し、税金の使い道を正す国民的共同の運動を担ってほしい」と訴えました。
 集会後、佐世保税務署までパレード。集会で採択された要請書を戸崎和久会長=内装・室内装飾=が読み上げた後、参加者が確定申告書を提出。署員が、収受日付印の押された申告書控えの代わりに、薄いリーフレットを申告書控えにホチキス止めする時、冷たい強風が吹き荒れていました。
 参加した会員は「民商に入会する前、一人で税務署に申告書を提出した時は署員に冷たくあしらわれ、不安だったが、仲間と一緒に集団申告し、集団の力で心強く思った」と笑顔で語りました。

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