「”消費税のインボイス(適格請求書)は廃止に”の思いは、皆さんと同じ。廃止に向けて国会で頑張る」「地元でも、中小業者の苦境は聞いている。消費税を減税させましょう」―。衆参の国会議員が相次いで、全国商工団体連合会(全商連)の役員や、各地の消費税廃止各界連絡会(各界連)の参加者に、こう表明しました。3月24日、全商連が午前中に、各界連が午後から行った議員要請への反応です。各界連主催の署名提出集会では、れいわ、共産、立民の衆参5議員があいさつ。「消費税率5%以下への引き下げとインボイス制度の廃止を求める請願署名(統一署名)」など15万1911人分を国会に提出しました。紹介議員は、その後も広がり、6会派54人に達しています(3月31日時点)
切実な声で賛同広げ 全商連・各界連 様変わりの国会へ行動


全商連の議員要請では、太田義郎会長があいさつ。「衆院の与党過半数割れで、国会が様変わりした。埼玉では、県議会に続き8自治体が『インボイス廃止を求める意見書』を決議した(3月24日時点)。今日の行動を、インボイス廃止、消費税減税を勝ち取る歴史的な一歩にしよう」と呼び掛けました。役員らが与野党の議員事務所を訪ね、統一署名の紹介議員になることを要請しました。すでに紹介議員になることを表明している議員には、各地から寄せられた署名を手渡しました。
訪問で響き合う
全商連の岩瀬晃司副会長=保険代理=と白浜達人常任理事(青森県連副会長)=水道設備=は、自民、公明、社民の衆院議員5人の事務所を訪問。すでに紹介議員になることを承諾している新垣邦男衆院議員(社民、沖縄2区)は署名を受け取り、岩瀬、白浜両氏との写真撮影に応じました。「消費税減税、インボイス廃止に力をお貸しください」と求める二人に、新垣議員は「インボイス廃止をめざす超党派の議員連盟もできている。インボイス制度は廃止したいと思っています」と力強く表明しました。
浅井憲久常任理事(宮崎県連会長)=食品製造・販売=と松浦憲信理事(和歌山県連副会長)=不動産=は、自民、公明、立民、共産、社民、無所属の参院議員8人の事務所を訪問しました。
すでに紹介議員になることを承諾している芳賀道也参院議員(無所属、山形選挙区)の事務所では秘書が応対。署名を手渡した二人に「思いは同じです」と応じ、「地元の山形では、民商の皆さんに、大変お世話になっています。意見交換もさせていただきました。インボイスで税負担と事務負担が大変という声をたくさん聞いています。せめて”食料品の消費税を0%に”という声もあります。署名を、お預かりいたします」と話しました。
野党が力を蓄え
署名提出集会後には、各界連のメンバーらが議員要請を行いました。
愛知県から参加した愛知県商工団体連合会(県連)の服部守延会長=卸売=をはじめ、「STOP!インボイス愛知支部」の廣瀬仁亮さん、生田恵子さんら7人が、本村伸子衆院議員(共産、比例東海)など、地元選出の衆院議員らを訪問し、消費税減税・インボイス廃止を訴えました。愛知10区選出の藤原のりまさ衆院議員(立民)は、紹介議員になることを承諾しました。藤原議員は、服部さんらを議員室に招き入れて懇談。高過ぎる国民健康保険料・税の実態や物価高による中小業者の苦境を訴える参加者に「知り合いの弁護士も廃業した。インボイスが、とどめになった。やりきれないと思う」と応じ、「立民、共産、社民で力を蓄えないといけない。インボイスは廃止すべきと思っている議員が『廃止』と堂々と言える状況をつくりたい」と応じました。
「消費税の廃止を求める埼玉連絡会」のメンバーが訪問した「インボイス問題検討超党派議員連盟」会長の末松義規衆院議員(立民、東京19区)の議員事務所では秘書が応対しました。末松議員が本紙3月24日号1面で「インボイス廃止」について語った紙面を事務所の壁に張り出していることを紹介し、「気持ちは皆さんと同じです。頑張りましょう」と要請書を受け取りました。