

「消費税のインボイス(適格請求書)廃止の『道開く』運動は、埼玉から」―。昨年12月、県議会が「インボイスの廃止等を求める意見書」を可決した埼玉県では、各民主商工会(民商)が、各自治体の3月議会で「国にインボイス廃止を求める」意見書の可決をめざし、県内の63自治体のうち19自治体に請願・陳情を提出しました。飯能市議会では、委員会で請願が採択され、本会議へと回されました。
4月に市議選が行われるため、1カ月早く議会が開かれている飯能市議会では2月26日、総務教育委員会で、飯能民商と埼玉土建飯能日高支部が提出した「国にインボイス廃止の意見書提出を求める請願書」が審議され、賛成多数で採択されました。3月11日に、本会議で審議される見通しです。金子良司会長=牛乳販売=は「本会議でも採択させ、インボイス廃止の運動で頑張る全国の仲間に勢いをつけたい」と意気込んでいます。
昨年12月20日の県議会本会議で「適格請求書等保存方式(インボイス制度)の廃止等を求める意見書」を賛成多数で可決した埼玉県。各地の民商は少数与党の国会情勢の下で中小業者の要求実現の可能性が強まっているとして、「インボイス廃止」の流れを各地に広げようと、3月議会に向けた請願書提出に向けた動きを進め、議会会派回りなどを行ってきました。
請願書が委員会で採択された飯能市のほか、秩父民商は2月18日、地域内の「生活と健康を守る会」(生健会)と連携し、担当する全6自治体に陳情書を提出。埼玉東民商は同日、越谷市への請願書を提出し、市議会会派回りを行いました。新座民商は同14日、ここ20年来初めて、新座市に陳情書を提出しました。
川口、三郷、上尾、川越・東松山、行田、熊谷の各民商も土建や新日本婦人の会、生健会などと連携し、担当する自治体の3月議会に請願書を提出しました。
入間東部、狭山、深谷、本庄の各民商は、6月議会への提出に向けた準備を進めています。
県内24民商のうち約6割が「インボイス廃止」意見書可決に向けて、何らかの取り組みを行っています。