仲間の商売に学ぼう 声掛け強め32人が参加 福島・白河民商 商売を語る会|全国商工新聞

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「商売を語る会」で報告する鈴木清文副会長
南條幸男副会長は電話かけで参加者を集めました

 「民商の仲間の商売への思いが聞けて良かった」―。福島・白河民主商工会(民商)は先ごろ、「がんばろう中小業者!学び交流し、商売と暮らしに役立てよう!!中小商工業・建設業交流」をテーマに、「商売を語る会」を開催し、32人が参加しました。商売を語る会は、年1回を基本に開催してきたもので、今回で20回を数えます。開催できなかった年もあるため、足掛け20年以上続く「長寿企画」です。

 主催したのは、民商の「経営金融税対部」。南條幸男副会長=建設=を責任者に、16の支部から1人ずつ部員を選出し、合計21人が所属しています。2023年は、商売を語ってくれる人が決まらずに開催できなかったため、「今年こそは」と、7月と11月に部会を開催し、2人の報告者を確保。多くの人に参加してもらおうと、南條さんはじめ支部長らが、所属支部の役員や会員に声を掛けました。
 白河4支部の仲畠憲治さんは、除菌・消臭を手掛ける「クリーンライブ福島」を営んでいます。高温乾燥と振動吸引施工の特許を持っている会社とフランチャイズ契約を結び、東北地域を任されており、大手リゾートホテルや旅館で宿泊者が使用した布団などのクリーニングを行っています。常に「そ・わ・か(掃除・笑い・感謝)」を心掛けてきたことが、商売を継続する力になってきたと話しました。
 民商副会長で、東白支部に所属する鈴木清文さんは24歳の時、父親の故・敏文さんとともに「(有)清峰設計建設」で働くようになり、青年部の活動を通じて、東石民商(当時)との関わりが強くなりました。2019年7月、敏文さんから事業を引き継ぎました。祖父の代から3代続く書道の師範として、書道教室も開いています。民商会員のつながりで、再生可能エネルギー事業にも取り組んでいると報告し、関心を集めました。
 参加した会員からは「複数の仕事をしている体験談が良かった」「みんな、さまざまな思いで商売に励んでいるのが分かった」などと好評でした。「企画を続けてほしい」という意見も出され、引き続き、年1回の取り組みを追求していく予定です。

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