「見て、さわって、味わって、自営業の魅力を体感してもらおう」―。愛知県商工団体連合会(県連)は11月24日、「第1回きらり★商フェス」を開催。名古屋市・労働会館本館2階に県内12民主商工会(民商)と県青協から27店が出店し、家族連れなど150人が来訪し盛り上がりました。
今回の「商フェス」のメイン企画は、子どもたちの”職業体験”。共に県連副会長の森山行良さん=木工大工=と杉本洋さん=機械塗装、津島民商の稲垣正弘さん=大工=らがノコギリや金づち、カンナ削りや塗装など、さまざまな技術を丁寧に教えました。クギ打ちが上手にできると歓声が上がり、好きな色を塗ったペン立てを、大切そうに持ち帰る子どもの姿も。
岡崎民商の林浅吉会長=製本=は、絵本の和とじ体験を出店。参加者は「本って、こんな風にできてるんだ」と、オリジナル絵本の製作に没頭しました。
「おいしいマルシェ」は、洋食屋のハンバーグ弁当、おすし屋の助六、キンパ、唐揚げ丼など、豊富なメニューで大人気でした。
「本業以外の商いを試してみたい」という方の出店も。名古屋北部民商の柳澤孝幸さん=庭師=は、大島紬のトートバッグを制作して販売。好評で売り切れました。尾張東部民商の城尾覚さん=内装=は、始めたばかりのスマートフォンのコーティングを出店。「皆さんに喜んでもらえた。また出店したい」と手応えを感じていました。
今回のイベントは「従来のような座学の交流会だけでなく、自営業者の技術や思いを見てもらいたい」と話し合い、「自営業ってやっぱりすごい!見て、さわって、味わって!」をコンセプトに開催しました。
県連副会長の坂野逸朗実行委員長=不動産賃貸=は「業者の技術をじっくり体験できる、いい機会になった。このような取り組みを続けて、交流を広げ、商売につなげてもらいたい」と話しています。