仲間のつながりを力に 魅力広げ創立50周年へ 全青協第49回定期総会|全国商工新聞

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 「第17回全国業者青年交流会(岩手・花巻温泉)に”仲間と参加しよう”と決意。県青協再建を果たした」「総選挙で与党が過半数割れして、政治が変えられると感じた」「来年の全青協創立50周年に向け、業者青年同士、何でも話せる青年部の魅力を広げ、早期に現勢1万人を回復させよう」―。全商連青年部協議会(全青協)は11月17日、東京都内で第49回定期総会を開催。役員、代議員ら90人が出席しました。全国業者青年交流会に向けたプレ企画などで培われた仲間のつながりを力に、事業の発展・継承を図る経営交流や、消費税の減税とインボイス(適格請求書)制度廃止、改憲・大軍拡を阻止するたたかいを進める総会決議案、なかゆうきまとめ報告、決算・予算案を満場一致で採択。中裕紀議長をはじめ、業者青年運動の先頭に立つ新役員を選出しました。10月からの拡大特別月間で140人の仲間を迎え、現勢は9500人になりました。

約150の青年部に電話をかけ激励
各地の青年部活動を生き生きと交流した全体会発言

 総会では、6年ぶりに”完全リアル”で開催し、全国から業者青年ら328人が岩手・花巻温泉で一同に会した業者青年交流会の成功が確信になっていることが生き生きと語られました。交流会をきっかけに、青年部の活動が再開し、「『青年部運動を学びたい』と2人入部」など仲間増やしにつながり、79組織が表彰されました(左下の別項)
 中議長があいさつ。「全国業者青年交流会と、各地で取り組まれたプレ企画を通じて、青年部の魅力を伝えてきた。拡大表彰の達成に、あと一歩と迫った約150の青年部に電話をかけ、激励した。呼び掛けに応え、全国の仲間が奮闘しています。仲間を増やし、声を大きくすることが、営業と暮らしを守り、業者青年が活躍する地域をつくる力になる」と強調しました。

民商・全商連の未来は青年部に

 全国商工団体連合会の太田義郎会長は「民商・全商連は『業者の未来は青年にある』と、青年部に期待している。青年部は『売り上げを伸ばしたい』『インボイスは困る』などの商売の課題や悩みを同じ目線で語り合える」と述べ、「『平和でこそ商売繁盛』だ。青年の大きなネットワークを広げてほしい」とエールを送りました。
 全商連婦人部協議会の塚田豊子会長は「スマホの使い方など、青年たちから教わることも多い。民商は、若手から高齢者まで幅広い年齢層で構成されている。額に汗して働いた苦労が報われる社会をめざそう」と、あいさつしました。
 日本共産党の吉良よし子参院議員が来賓あいさつ。「自公政権を過半数割れに追い込んだことは『私たちの一票が社会を変えられる』との確信になっている。学び合い、交流する機会をつくる全青協の取り組みは希望だ」と期待を寄せました。日本民主青年同盟の中山歩美副委員長は「ガザ虐殺への抗議など、世界で平和を求める若者の運動が広がっている。私たち青年が平和を求めて一緒に声を上げよう」と呼び掛けました。
 幹事会を代表して達可洋平事務局長が総会決議案を、隅勇気副議長・会計が決算報告・予算案を提案。全体会で7人が発言しました。

団結し力合わせ要求実現めざし

 達可事務局長が、まとめ報告。「全国業者青年交流会を機に、青年部員の拡大や活動再開に踏み出す実践が多彩に語られた。交流会で得た学びや、つながりを青年部活動に生かそう。困難打開の鍵は団結し、力を合わせること。業者青年の悩みや思いを受け止め、手を取り合って要求実現と、業者青年の地位向上の運動を進めよう。来年、全青協は結成50年の節目の年を迎える。業者青年運動を推進して早期に現勢1万人を回復し、突破しよう」と訴えました。
 新役員を代表し、再任した中議長があいさつ。「50年前に結成した全青協の存在意義を改めて考える1年にしたい。総会で得た経験を基に、業者青年運動を大いに盛り上げていこう」と決意表明しました。
 退任役員を代表して、中山高志前副議長が「まだ退任したくないというのが正直な気持ちです。全青協50周年の節目に、皆で青年部活動を盛り上げてほしい」と述べました。
 井上優治副議長が閉会あいさつ。「民商や婦人部、共済会とも協力し、青年部活動を進めよう。地元で解決できない悩みや課題は、幹事を通じて全青協に伝えてほしい。知恵を出し合いましょう」と呼び掛けました。

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