初開催に22出店、2千人来場
東京・清瀬 久留米民商若手会員の活躍で成功
「頑張れ~!アクトマン!」―。前夜まで降り続いた雨がやみ、気持ち良い秋晴れとなった、文化の日の3日。東京都東久留米市「滝山団地センター」に、子どもたちの元気な声が響き渡りました。東京・清瀬久留米民商が初めて開催した「第1回みんしょうまつり」のヒーローショーでの一こまです。東久留米市を中心に活躍するご当地ヒーロー「テイルローダーアクトマン」に、子どもたちは夢中でした。
「みんしょうまつり」には、会内外の業者22店舗が出店し、親子連れなど約2千人が来場しました。民商はこれまで、東日本大震災復興支援のまつり(2015年9月)を開催したことはありましたが、正面から「みんしょう」を掲げたまつりは、今回が初めて。
仲間を増やすために民商を広く知らせて
開催のきっかけは、約3カ月前に、さかのぼります。民商の三役会や理事会で、仲間をどうやって増やすかが議題に。「まず、民商が知られていない。拡大を進めるには、民商を地域に広く知ってもらうことが第一歩ではないか」との問題意識から、「みんしょうまつり」を開催することになり、実行委員会を立ち上げました。
実行委員長に渡邊恵司副会長=建設、副委員長に関根和也青年部長=建設、北村大空さん=大工=を抜てき。外崎鐘満会長=建設資材販売=や平尾敏之副会長=音響設備=らベテラン役員が全面的にバックアップする体制にしました。
今年6月、「自分で記帳できるようになりたい」と入会した「おむすび屋縁」の佐藤秀樹さん、美佳さん夫婦も実行委員に加わり、これまで各地のマルシェなどで、つながりのある業者に声を掛けて大活躍。あっという間に、予定していた22のブースが決まり、その3分の2は民商会員以外の出店者となりました。
出店者には実行委員会に参加してもらい、必要な準備や宣伝方法、舞台でのイベントの内容などを、9回にわたって議論。みんなで、まつりを具体化していきました。外崎会長らが働き掛けて、東久留米市が後援を決定。市内の全13の小学校で、生徒の人数分のチラシを配ってもらいました。出店者も、各自のSNSなどを使って積極的に来場を呼び掛けました。
地域盛り上げに賛同 清瀬市長もあいさつ
こうして迎えた本番は、絶好の「まつり日和」に。隣の清瀬市から、澁谷桂司市長があいさつに訪れました。
出店は、ピザやホットサンド、おにぎり、フランクフルトなど、バラエティー豊かな食べ物のほか、アクセサリーやキャンドルなどのワークショップ、射的やスーパーボールすくいなどが並び、子どもたちは大はしゃぎ。舞台では、ダンスやマリオネットショー、ヒーローショーやシンガーソングライターによるライブで、大いに盛り上がりました。
西川博江さん=ハンドメイドアクセサリー=は、会社員勤務の傍ら、2カ月に1度ほど、東久留米市周辺のマルシェなどに出店しています。つながりのあった業者仲間から声が掛かり、「みんしょうまつり」に出店しました。子ども連れのお母さんなど、女性から人気になり、売れ行きも上々。「地域を盛り上げたいと思って、出店しています。次回があれば、ぜひ出たいです」
朝5時半から準備し、奮闘した北村副実行委員長は「結構疲れたけど、みんなで協力して、うまくいって良かった」。渡邊実行委員長は「民商を知ってもらういい機会になった。今後は、東久留米市での定例開催と、清瀬市での開催が目標」と述べ、手応えをたっぷり感じていました。
外崎会長は「今年6月の民商総会で会長に選出されて、最初の大仕事でした。民商のアピールになったのは間違いない。ここから、どう発展させていくか、です。実行委員や民商役員とも相談して、次の展開を考えたい」と、組織づくりでの前進を見据えています。
群馬・前橋民商 市やマスコミが後援
群馬・前橋民商は10月27日、第17回前橋民商まつりを5年ぶりに開催しました。コロナ禍で中断していたもので、会場は前回と同じ利根川敷島緑地ピクニック広場(前橋市)。天候にも恵まれ、会員・市民ら500人が訪れました。前橋市やマスコミ各社が後援し、上毛新聞で報じられました。
初参加の「赤城八木節会」の八木節で、元気にスタート。舞台では、「ピースコーラス」の平和の歌声や大道芸の「まっき~」さん、南橘支部の品川進さん=電気工事=の民謡、中山誠二副会長=ピアノ調律=のホルン吹奏、ZEEKさんのライブを楽しみました。カラオケ交流では、参加者が日頃から鍛えたノドを披露しました。
健康コーナーの電子治療器体験は大人気。器具を体験した人は、古谷諭副会長=ペットフード卸・健康アドバイザー=の説明を熱心に聞いていました。実演コーナーでは、元総社支部の岡本徳次郎さん=いす製造=が、いす張りを実演。「座ると気持ちがいい」「どんなものでも張り替えられるのですか?」など、初めて見るいす張りに興味深々でした。
恒例の包丁研ぎコーナーは、東部支部の石川好二さん、佐久間支部の狩野博明さん=自動車整備=が、持ち込まれた包丁を切れ味抜群によみがえらせていました。綿菓子やくじ引きなど子どもコーナーは、櫻井治副会長=とび=の従業員たちが大奮闘し、子どもたちは大喜びでした。芳賀支部の青木宏さん=外構工事=の建設機械体験など、工夫を凝らした支部の模擬店も人気でした。
参加者からは「楽しかった」「来年もやってほしい」との声が寄せられました。
群馬・伊勢崎佐波民商 支部の特色あふれて
群馬・伊勢崎佐波民商は10月20日、伊勢崎市の粕川公園で、「第16回民商まつり」を開催。180人超が訪れ、にぎわいました。
奈良民男会長=製缶=は「まつりでは会員同士の交流を深め、物価高騰や悪政に立ち向かう力にしていこう」とあいさつ。石原安男実行委員長=金属プレス=も「会員同士、力を合わせて、安全で楽しいまつりにしましょう」と呼び掛けました。
支部独自の特色ある模擬店が多数出され、参加者の注目を集めました。焼きそばやモツ煮、唐揚げなど人気の屋台では、完売が続出。屋台を楽しそうに巡る親子連れの姿も目立ちました。
「間に合わないから材料をレンジで解凍してきて!」などと、調理場は大忙し。次々と売れていく様子に、うれしい悲鳴が聞かれました。
他にも、フラダンスショーやバンド演奏も披露されました。鮮やかなドレスに身を包んだダンサーの踊りや、バンドマンの歌声や演奏に、参加者からは大きな拍手が送られました。
大抽選会では、当選番号が読み上げられると、会場から大きな歓声も。「ちょうど、お米を切らしていたので、新米が当たって、うれしい。おいしく、いただきます」と喜びの声が多数寄せられ、最後まで盛り上がりました。