消費税廃止の展望を 消費税をなくす全国の会が総会|全国商工新聞

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報告する前沢淑子事務局長=9月27日、東京都内

 「消費税廃止・ただちに5%、インボイス廃止へ」―。消費税をなくす全国の会(なくす会)は9月27日、東京都内の会場とオンラインで全国を結び、第35回総会を開催しました。会場に41人、オンラインで51人が参加し、「消費税減税に背を向ける政治を大本から変えよう」との意思を固め合いました。
 前沢淑子事務局長が報告と提案を行いました。「円安、物価高騰、消費税のインボイス(適格請求書)導入が暮らしと営業を直撃する中、自公政権や財界は軍拡財源や少子化対策のため、さらなる増税を狙っている」と告発。「消費税廃止各界連(各界連)や、なくす会の独自の宣伝を継続・発展させ、『消費税廃止・ただちに5%減税』『インボイス廃止』の声を上げ、共感を広げてきた」と報告。解散・総選挙では、「『消費税憲法変えれば戦争税』にさせない正念場のたたかいだ。『消費税なくせ・ただちに5%減税、インボイス廃止、自公政権NO!』の声を広げ、実現させよう」と呼び掛けました。
 各界連の中山眞事務局長(全国商工団体連合会常任理事)が連帯あいさつ。「消費税減税・廃止を求める粘り強い運動が、国会での論戦と結び、消費税の増税を食い止めてきた」と強調。「世論と運動を一層強化し、野党が、こぞって『消費税減税』『インボイス廃止』を掲げる状況をつくり出そう」と激励しました。
 各地の参加者が発言。「SNSを活用して、消費税廃止・減税とインボイス廃止を発信している」(京都)、「世話人体制を確立し、15年ぶりに総会を開いた」(宮城)、「隔月の常任世話人会を開き、各界連の定例宣伝や、月1回の日曜市宣伝に参加している」(高知)など、多彩な「消費税廃止・減税を求める」行動が紹介されました。
 総会は「改憲、大軍拡許さない消費税廃止・ただちに5%、インボイス廃止へ!」とする「国民のみなさんへの呼びかけ」を採択。総選挙で「消費税廃止、ただちに5%減税、インボイスは廃止を公約に掲げる政党・国会議員を国会に送り出して私たちの願いが実現できる政治を実現しましょう」と呼び掛けました。田村貴昭衆院議員(日本共産党)が発言しました。
 総会は、213人の世話人(うち常任世話人19人)を選出。前沢事務局長が再任されました。

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