「税務署員の高圧的な態度に驚いた」「支部の仲間を支えるため、できる限り、税務調査に立ち会いたい」―。滋賀・湖東民主商工会(民商)八日市西支部の仲間の税務調査に、初めて立ち会った青年部員の感想です。
「署員の高圧的な態度に驚いた」
同支部の山下広志さん(仮名)=造園=への所得税の税務調査が9月2日と24日の二度にわたって行われました。湖東民商では、各支部の仲間が税務調査に立ち会い、支えることを呼び掛けており、今回は、青年部員3人を含む支部の仲間14人が立ち会いました。
調査に先立ち、八日市西支部では税務調査対策会議を開き、自主計算パンフレットを基に納税者の権利を学習。調査当日も、調査前に集合して「事前通知の11項目」を再確認しました。北口晴樹支部長=塗装=は「皆が”自分ごと”として、税務調査に立ち会おう」と呼び掛けました。
初回の調査は事前通知を確認し、約1時間で終了。立ち会った参加者が税務署員に「調査先は、どうやって選定するのか」と尋ねると、「AIです」などと、はぐらかすような回答に終始しました。2回目の調査では、「反面調査に移る」と一方的に言うばかりの強権的な姿勢に終始しました。
北口支部長は「調査を受けている会員を支えるとともに、明日は我が身と思って、一人一人が勉強してほしい」と報告。青年部の瀬戸力也さん=建築塗装=は「税務署員の高圧的な態度に驚いた」と述べ、「調査を受けた際に、自分の主張ができない人もいる。支部の仲間を支えるため、できる限り、立ち会いたい」と話しています。