秋雨前線と台風14号から変わった温帯低気圧の影響により、石川・能登半島では9月21~22日にかけて、線状降水帯による集中豪雨が発生。能登半島地震からの復興をめざす能登民主商工会(民商)輪島支部の会員の自宅や作業所にも、茶色い水が襲いかかりました。
震災後も奥能登に残って営業と生活を続け、地域の復興に奮闘してきた会員たちは、二重被災に悲痛な声を上げています。
「断水と停電。水が無い。スーパーのレジ待ちは70~80人もいて40分かかった。テレビが映らなくて、何も分からん」(農機具販売)、「長靴が滑って歩けない。”世紀末”の状況だ。裏山が崩れて、土砂が40センチ堆積している。道路も大変で、たくさんの車両が水没している」(左官)、「川が氾濫して床下浸水した。移転したばかりの工場と作業場が水に漬かり、20センチの泥かきをしている。在庫も半分ダメになった」(漆器)、「土砂崩れで孤立したが、市役所が救助してくれた。集会所に来ている。家は壊れていないが心配だ」(建築)、「車庫に水が入って、動けず孤立している。もう笑うしかない。停電も続いている。備蓄の食料を食卓に出している」(土地家屋調査士)、「会社の裏が川なので、土砂崩れが心配。怖くて見に行けない。国道は土砂や倒木で通行止め。迂回の道も土砂崩れで孤立している。停電、断水している」(自動車修理)など、多くの被害状況が報告されています。
能登民商では、震災募金や支援物資の在庫を活用し、会員に届けるとともに、政府・自治体に対し、緊急支援を求めることにしています。
震災支援中に豪雨遭遇 大商連 物資配送中に
大阪商工団体連合会(大商連)は9月21~23日、輪島の震災被災者の支援に入っているさなかに、豪雨に遭いました。
22日は珠洲市、輪島市に、23日は志賀町に支援物資を届けました。写真は、支援に向かう途中の車中などから撮影したものです(詳報は次号以降に予定)。