「インボイスで物価が上がり、生活も大変に」―。インボイス制度を考えるフリーランスの会(STOP !インボイス)は4日、東京・JR新宿駅東南口で同会が進めるオンライン署名と「インボイス制度(適格請求書等保存方式)中止・廃止を求める請願」署名への協力を訴える街頭宣伝に取り組みました。ライターやホームヘルパー、映像制作者、税理士、俳優、フリー編集者などが約2時間、代わる代わる消費税とインボイス制度の問題点を告発しました。
アルバイトをしながら声優をめざしている女性は「X(旧ツイッター)を見て駆け付けた。インボイス制度は自分も、よく分からない。そういう状況で実施されてしまって、物価や税率が上がるのは、給与も低いので困る。アニメやゲーム業界などで働きたいけど、その道が閉ざされてしまうのでは」と署名。サービス業で働く43歳の女性は「個人事業者やフリーランスの人が困っていると聞いている。子どもたちの未来にも影響があるのではないかと不安です。署名の機会をつくってくれて感謝」と語るなど、80人が請願署名に応じました。
神奈川県から来た会社員の男性は「生まれた時に既にあった消費税が”失われた30年”を招いた。インボイスも、多くの人が反対したのに独裁的に決められた。今の政治は本当におかしい」と憤ります。「消費税の税率は少なくとも段階的に引き下げるべきだし、与党も、野党も国民生活を考えてほしい。国民自身がもっと意識を高め、選挙に行かないと駄目」と話していました。