職人の技を間近に感じ 手しごとある暮らしマーケット 京都・中京民商|全国商工新聞

全国商工新聞

京象嵌職人の建部一雄さん
日本刺しゅう職人の佐藤祐二さん
23の事業者が出店し、約400人が来場しました

 「手から手へ。人と出会う、街と出会う」「楽しいお買い物で地域経済を応援」―。京都・中京民主商工会(民商)は11月12日、京都市役所近くの地下街「ゼスト御池」内の河原町広場で「手しごとのある暮らしマーケット」を開催しました。食品(うなぎ、お総菜、菓子類)、伝統工芸(京象嵌、日本刺しゅう、金彩アート、陶器)、手づくりの雑貨、占いなど、23の事業者が出店し、約400人が来場しました。
 会場では、京象嵌職人の建部一雄さん、日本刺しゅう職人の佐藤祐二さん(いずれも中京民商会員)による実演も行われ、注目を集めました。参加者からは「普段見ることのない職人さんの技を間近に見ることができて、とても良かった」との感想が寄せられました。
 家族連れで会場を訪れた女性(キャリアコンサルタント)は「馬場商店さんのうなぎや、三善製菓所さんのお煎餅は、うちの明治生まれのおばあちゃんが生前よく買っていたものだったので、思い出してしみじみした。『せるろいど焼菓子店』や『くっきんぐえくすぺりめんと番』など、新しいお店との出会いもあって、とても楽しかった。息子にも地域のお店を利用してもらいたいと思った」と笑顔で話していました。
 今回は「マーケット」担当理事の鈴木麻友香さん=レース刺しゅう制作・販売・朱三支部=と神野悠華さん=占術師・乾支部、坂井佑季さん=デザイナー・婦人部=を中心に準備を進めてきました。8月から9月にかけて、会内外に広く呼び掛けて出店者を募集。中京民商会員12人、会外業者11人(うち2人は他民商会員)の23事業者が出店することになりました。
 京都市の後援を得たことで、デザイナーである坂井さんが制作したチラシやポスターを区役所など、市の施設に掲示することができました。神野さんと鈴木さんが出店者5人を取材した動画をSNSでの宣伝に活用するなど、それぞれの出店者も宣伝に力を入れました。
 民商はこれまで春と秋の年2回、中京民商会館を会場に「仕事市」を開催してきました。出店者が増えてきたこともあり、今年の春から、区内の会場を借りて、「手しごとのある暮らしマーケット」と名称を変え、開催しています。

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