4年ぶりなど待ち望まれ
コロナ禍を経て、各地の民主商工会(民商)が開催する「夜オリ」や「ナイトツアー」が好評です。4年ぶりの開催が待ち望まれていたり、初めて自治体の後援を受けたところも。新たなお客を見つけたい飲食店と、地元のいい店を発見したい参加者の双方から、大いに喜ばれています。
「思う存分楽しんで」 岩手・北上民商
「開催されるのを、長いこと待っていた」―。岩手・北上民商は11月22日、4年ぶりに「第6回きたかみ☆夜の街オリエンテーリング」をJR北上駅(北上市)周辺で開催。会員の飲食店13軒を79人が巡りました。
スタートは、駅西側で繁華街にも程近い黒沢尻13区公民館。成田貴彦実行委員長=建築=が開会あいさつに立ち、「コロナ禍の影響で、4年も開催できなかった。今夜は北上の街を盛り上げるため、思う存分、楽しんでほしい」と呼び掛けました。
参加者は午後7時から、指定されたコースに沿って、居酒屋やスナックなど3軒を満喫しました。
終了後、新米5キロや商品券5千円分などが当たる「お楽しみ抽選会」で一喜一憂。「初めて行く店があって良かった」「来年は2回くらい、やってほしい」などの感想が寄せられ、大好評でした。
参加店も「新しいお客がたくさん来てくれた」「良い宣伝になったと思う。こういうイベントはいいね」と、次回以降にも期待を寄せていました。
区の後援も受け活気 東京・板橋民商
東京・板橋民商は11月16日、東武東上線大山駅(板橋区)周辺で「第10回飲んで食べて店めぐりナイトツアー」を開催しました。大山駅周辺では10年ぶりの開催にもかかわらず、14軒が参加。初めて板橋区の後援を受け、「飲んで食べて、お店をハシゴ。地元のイイ店発見しよう」を合言葉に、65人が夜の街に繰り出しました。
参加費は3600円。参加者は、集合地点の仲町地域センターを出発した後、地図を片手に、指定された1軒目へ。その後もルートに沿って約30分ずつ全3軒を巡りました。
初参加者は「今まで『ナイトツアー』を知らなかったのが残念。次回以降、欠かさず参加したい」とご満悦。「お気に入りの店ができた」「3軒とも大満足だった」などの感想が寄せられました。
参加店からも「すごく良いイベント。次回も参加したい」「新たなお客さんに出会う機会をつくってくれたことに感謝」と大好評でした。
民商は、開催に先立って、吉田豊明副会長=酒類販売=と古山壽樹事務局長が区役所へ。産業振興課に区の後援を依頼し、無事取り付けることができました。吉田副会長は「今後も、ナイトツアーで街に活気を与え、地域での民商の存在感を高められたら」と話しています。
LINEで情報発信 東京・北区民商
東京・北区民商は11月16日、「第29回夜のオリエンテーリング」をJR王子駅としま(北区)周辺の王子・豊島地域で開催。多彩な26店を206人が楽しみました。
3500円の前売り券を買い、指定されたルートに沿って、3店舗のはしご酒を楽しむルール。午後7時までに1軒目に入店し、王子の街を楽しみました。
「王子に、こんなに新しい店ができていて驚いた」「昔から王子に来ていたが、こんなに飲食店を巡ったのは初めて。これを機に、いろいろなお店に行ってみたい」などの感想が寄せられました。
同20日の総括会議では、参加店から「お客さんが喜んでくれて良かった」「次回は、もっと準備期間を設けて、参加店を増やそう」などと前向きな意見が出されました。当日、集合場所の王子駅前公園を通りがかった人が「こんなイベントがあるなんて知らなかった。今度は参加したい」と、チラシを興味深げに見ていたことも報告されました。
民商では、青年部を中心に、無料メッセージアプリ「LINE」を使った「夜オリLINE」で、登録者に開催予定や店舗情報などを発信。「この経験を発展させられるような民商運動を探究しよう」と話し合っています。