「今まで来たことがなかった人に来てもらい、ありがたかった」―。こう話すのは、新潟・三条民主商工会（民商）会員で飲食店を営むAさん。民商が9月14日に初めて開いた「三条まんなか夜のオリエンテーリング」に参加しました。「コロナ禍の影響が残る料飲街に元気を取り戻そう」と企画し、参加は7店舗と、目標の30人に近い28人でした。地元紙の新潟日報や地元ニュースサイト「ケンオードットコム」も取材に訪れ、後日報道。「また、やってほしい」と好評で、次回12月の開催も決まっています。

　開催エリアは、通称「まんなか」と呼ばれる三条市内のJR北三条駅周辺の繁華街「本寺小路」。3千円の前売りチケットを購入し、指定された3店を2時間以内に巡ります。各店で最初に提供されるドリンクと料理以外は、実費での注文も可能です。
　真宗大谷派三条別院の境内に集合した参加者は開会式の後、予定の午後8時前に、それぞれが最初のお店へ。ドリンクが到着すると「かんぱーい！」と歓声が上がり、各店自慢のお酒と料理などを堪能しました。午後10時、再び境内に戻った参加者は、参加店の割引券5千円分や40インチ液晶テレビなど、総額10万円の景品が当たる抽選会に一喜一憂。その後も、気に入ったり、気になった店に足を運ぶ人もいました。
　商工新聞の元読者は、友人2人と参加。「3千円で、初めてのお店を3軒も回れて、楽しかった。一緒に行った2人も喜んでいた。またやる時は教えてほしい」と再び読者になりました。池田信一さん＝金属塗装＝は「気になっていた店に行くことができて良かった」と満足げ。「一人で行かない店や初めて行く店ばかりで良かった」などの感想も寄せられました。冒頭の相田さんは「コロナ禍前に戻り切らない中、店を知ってもらう良い機会になった」と手応えを感じていました。実行委員長を務めた佐藤豊副会長＝建築＝は「初めての夜オリでしたが、参加店が
　実行委員になり、チケットやマップ作りなど意見交換しながら一致団結して、成功できました。総括の実行委員会では『近いうちに、またやってほしい』との声が出て、12月7日に2回目を開催することに。今後は、民商だけでなく、街ぐるみのイベントとして取り組みたいと思います」と話しました。