【大阪会場】50人以上が「いらんねん!」
大阪会場は、なんば高島屋前で音楽家ユニオンによるバイオリン演奏でスタート。ツイッターを見て参加したフリーランスもマイクを握り、「親の介護をしながらライターをしている。インボイスが実施されれば収入が無くなって生活できなくなる」と訴えました。総勢50人以上が、最後に全員で「インボイス!いらんねん」と唱和してアピール。東大阪市と八尾市でも宣伝行動が、高槻市では国会前集会の視聴集会が、取り組まれました。
【富山会場】地元紙が報道「つながって勇気が」
富山会場には16人が集結。30代から80代まで、ウーバーイーツの配達員や農業、起業を考えている人など、半数がSNSを通じて参加しました。「北陸中日新聞」でも報じられました。
「もっと世間を変えられる行動をしたい」(30代・建設)、「東京など全国とつながることができて勇気が出た」(30代・サービス)など前向きな声が寄せられ、終了後の話し合いでは「これで終わりにしたくない。何かやりたいね」と声が上がり、7月1日に、インボイスの学習会が開かれることになりました。
【山形会場】10代学生が飛び入り 自作プラカードの主婦も
山形会場には約20人が集結。県議(共産)や山形市議(共産)、大石田町議(れいわ)の他、山形市や南陽市から駆け付けた青年や飛び入り参加の10代の学生、上山市で農機具の販売・修理の営業をする青年、手作りプラカードを持参した近所の主婦らが参加。雨中でしたが、山形市内の山交ビル前で「インボイス制度は悪政の中の悪政だ。山形からも諦めずに声を上げよう」と呼び掛けました。
東京・新宿ロフトで5月に開催された「作戦会議」に参加し、立ち上がった、発起人のらいだぁさんは「こんなに賛同していただいた方がいる」と感激していました。
【愛知会場】長野、静岡からも駆け付け100人 半数以上がフリーランス
愛知会場には100人が集まり、半数以上が民商関係ではない20代~30代のフリーランス。長野県や静岡県から駆け付けた参加者も。プラカードを掲げ、「インボイス!いらんがね」と元気よくアピールしました。
リレートークでは、「仕事をお願いしているクリエーターに『消費税負担を』なんて絶対に言えないから、経営が苦しくなっても自分が負担しなくては」「まずは知らせることだと思い、インボイスについての歌を作ってYouTubeにアップしている」などの発言が続きました。
主催者の一人、hiroさんは「まだまだ、みんなで声を上げ続けることが重要。今後も取り組みを企画したい。必ずインボイスを中止させよう」と呼び掛けました。
【福岡会場】駅前に大型スクリーン設置
直鞍民商はJR直方駅前で「直方一揆」を実施。大型スクリーンを使用して「全国一揆」の模様を流しました。民商会員や、会員と交流のある人、インボイス中止に賛同する直方市議(無所属)など17人が参加しました。勤め人らしい若い人や駅前で待機中のタクシー運転手らが最後まで見るなど注目されました。
大型スクリーンの設置やインターネット環境を整え、電源を商店街で確保するなど、会員が手分けして設営しました。
【三重会場】フリーランス5人も参加 会員の居酒屋で決起集会も
三重会場には25人が参加し、鈴鹿市の近鉄白子駅前での街頭アピールと総決起集会を行いました。建設労働組合と鈴鹿市議(共産)、三重県連、鈴鹿民商による毎月のインボイス問題の意見交換会で、全国一揆が話題に上り開催したもの。SNSで開催を告知し、フリーランス5人も参加しました。
宣伝では、毎週金曜日に桑名駅前で1人でアピールを続けている参加者が「“1人反乱軍”です。アニメが好きで、インボイスで声優さんがつぶされてしまうと知って、スタンディングをしています」と訴えました。
その後、民商会員の店「居酒屋じろちょう」で総決起集会。国会前の中継を見ながら活発に意見交換しました。
京都各界連など 民商の役員が初めてマイク
消費税廃止京都各界連を中心に、京都市役所前集会と四条河原町までのパレードを決行しました。
集会には200人を超える参加者が集合。税理士の粟田育治さんは「インボイス制度の導入は、1兆円を超える大増税だ。その次は、消費税の税率アップが待っている」。東映の俳優・稲垣陽子さんは「インボイスのことを勉強し、消費税の負担が新たに強いられることが分かった。戦争を経験しており、増税分が軍拡に使われるなど許せない」。京都農民連の安田政教さんは「農家はほとんどが免税事業者だ。産直事業で約2千万円の消費税負担になる。2割特例でも400万円。これでは継続できない。集落営農も成り立たなくなる」。コンシューマーズ京都の溝内啓介さんは「個人の太陽光発電の売電にインボイス登録は必要ないが、その分は電力会社の負担となり、結局は電力料金にはね返り、消費者負担となる。消費者も声を上げることが必要」と訴えました。集会後、参加者はプラカードを掲げてパレードを行いました。
山科民商は、山科ラクト前で4人で宣伝を行い、前田真一副会長が初めてマイクを握りました。
兵庫県各界連 ツイッターを見て6人参加
消費税廃止兵庫県各界連は神戸大丸前で10団体38人で宣伝。県内4カ所で8民商52人が街頭宣伝などを行いました。
ツイッターを見たフリーランス6人が参加し、速記者や翻訳者らが発言しました。「国や市からアンケートが送られ、“インボイスの登録番号を書け”とあったので登録してしまった。これって、だましですよね」(速記者)、「実施されれば絶望的です。希望が持てない。転職した中で今の仕事が好きになり、続けたいが、実施されたら廃業を考えないといけない」(翻訳者)と訴え、最後に「インボイスやめて~!」と声を合わせました。
香川・高松民商など 発言したくて隣県から参加
高松民商を中心に有志で「STOP!インボイス高松サポーターズ」を立ち上げ、30人ほどで「高松スタンディング」を実施。
縫製業の増尾啓二さんは「インボイスは事実上の消費税増税。消費税を転嫁できず、自分の懐を痛めて消費税を払っている事業者もいます。インボイス反対の声を上げましょう」と呼び掛けました。木工業の多田等さんは「真綿で首を絞められるように、消費税で国民は疲弊しています。インボイスを実施したら、自営業者や経済は冷え込んでしまう」。農業の植村隆昭さんは「イチゴやアスパラガスを育てるには資材費が大変かかり、ウクライナ侵略で影響を受けています。その上にインボイスが始まれば、若い人の芽を摘みかねない」と訴えました。
SNSを見て参加した愛媛県の個人事業主は「周りの個人事業主は、目の前の生活で精いっぱいで、反対する気力もそがれています。“意見を言えるのなら…”と来ました」と話していました。
福岡県連 フリーランスの奮闘に刺激受け
福岡県連は県連共済会の理事会終了後に、福岡市博多区山王2丁目交差点で、15人でインボイス反対のスタンディング。県連共済会の田口剛史理事長が「フリーランスの会が頑張っているのに、何もしないわけにはいかない」と訴え、理事全員が参加しました。「ホームページで告知を見た」と佐賀県鳥栖市から駆け付けた40代のシステムエンジニアは「多忙でも収入は、わずか。消費税負担は本当にきつい。インボイスの膨大な事務作業をする余裕もない。今後も反対運動に誘ってください」と連帯の決意を語り、飛び入り参加した30代のフリーランスは「インボイスは実質増税で許せない」と怒りの声を上げました。
中止求める税理士の会
課税累積排除を制定 国会内で緊急学習
インボイス制度の中止を求める税理士の会は、「全国一揆」に先立ち、国会内で緊急学習会を開催。菊池純代表は、「会に参加する税理士を増やし、インボイス制度を中止に追い込みたい」と表明しました。
湖東京至さんは、自らが試算したインボイス制度による消費税増税額を示し、「少なく見積もっても約1兆円になる」と指摘しました。
奥津年弘さんは、消費税制定時(1988年)に合わせて制定した「税制改革法」が、「『消費税は、課税の累積を排除する方式によるものとする』などとしている」と指摘。「納税者には、消費税納付計算において仕入れ税額控除をする権利がある」と強調しました。
日本共産党の小池晃参院議員、れいわ新選組の大石あきこ、たがや亮両衆院議員があいさつしました。