「市の人間ドックへの助成が1人当たり1万2500円増額に」―。埼玉県深谷市は今年4月1日から、「国民健康保険(国保)・後期高齢者人間ドック等助成」を上限1万7500円から同3万円に拡充しました。深谷民主商工会(民商)が9年前から要請してきたもの。埼玉県社会保障推進協議会の「自治体要請キャラバン」(7月20日)で、民商の質問に対し、保険年金課が詳細を明らかにしました。小林各伺会長=不動産賃貸=は「自動車整備や建設、縫製などを営む仲間が『人間ドックの補助額が増えれば、受けやすいのに…』と願っていた。キャラバンや自治体懇談での民商の要請が実って、うれしい」と喜びます。
助成額を増やした経緯について、市側は「市民の要望と市長の意向もあり、病気の予防・早期発見、健康維持のために実施した」と、予算を5545万円増額したと報告しました。
小林会長は「助成額が拡充されたことは評価するが、国保税を完納している人しか活用できない。せめて、分納の約束や徴収猶予を申請しているなど完納見込みの人も対象となるよう、引き続き要望したい」と話しています。