緊急小口資金を獲得 仲間に勧め次々|全国商工新聞

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緊急小口資金を実現し、「手続きも簡単で助かった」と笑顔を見せる小松さん

 高知・香美郡民主商工会(民商)の小松優男さんは3月31日、生活福祉資金貸付制度の「緊急小口資金」で20万円の借り入れを実現しました。制度を仲間に知らせ、民商では3人がそれぞれ20万円の小口資金を実現。「一息つけた」「みんなで頑張ろう」と励まし合っています。
 小松さんは芸西村で40年以上、こまつ青果を経営し、かんきつ類を中心に地元の旬の果物を販売(現在は文旦、これからは小夏)しています。店舗は二つのゴルフ場とホテルに近く、県外からのゴルフ客がお土産をよく買いに寄ってくれましたが、新型コロナの感染拡大で2月から観光客が減少。3月には大きなゴルフトーナメントの中止もあり、売り上げが激減しました。
 生活費はもちろん、仕入れや店舗の家賃など月末の支払いをどうしたらよいか途方に暮れていたとき、テレビ報道で緊急小口資金制度を知り、「テレビですぐに貸してくれると言いよった」と民商に相談。制度を調べ「本当に利用しやすそう」と、早速、住居のある香美市社会福祉協議会へ連絡、予約して受け付け初日に申し込みました。
 手続きに必要だったのは、①収入が減少したことを示す資料(帳簿で1~2月の売り上げを確認)②住民票(香美市は緊急小口資金の貸し付けを受ける旨を窓口で伝えると手数料300円が免除)③本人確認のための免許証④貸付金が振り込まれる通帳⑤印鑑―だけ。担当者が親切丁寧に申込書の記入の仕方を説明してくれ、非常に簡単でした。1週間以内で貸し付けが実現し、「これで商売も続けられる。緊急小口資金は簡単で審査も早い。ぜひ皆さんにも活用してもらいたい」と話します。
 小松さんから制度について聞いた民商では、会員に活用を呼び掛け。建設塗装業の会員は100万円の仕事がキャンセルになり、資金繰りが厳しく生活も大変と民商に相談。27日に同貸付を申し込み、31日に入金されました。スピード貸し付けに「ホッとした」と笑顔に。
 音楽関連業の会員は、ライブハウスのイベントが中止になって収入がなくなったと民商に相談。緊急小口資金20万円の実現と政策金融公庫の条件変更(残額350万円)と追加融資200万円も決定し、今後の展望が開けてきました。

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