全商連トップページ
中小施策 税金 国保・年金 金融 経営 業種 地域 平和・民主 教育・文化 県連・民商 検索
 全商連とは活動方針・決議署名宣伝資料調査婦人部青年部共済会商工研究所発行案内入会申込リンク
  トップページ > 税金のページ > 消費税 > 全国商工新聞 第3036号 8月27日付
 
税金 消費税
 

消費税増税法案 成立強行 たたかい これから

Photo
消費税増税は許さないとシュプレヒコールする国会包囲行動の参加者たち(8日)

 「消費税増税は絶対に実施させない」「たたかいはこれからだ」―。民自公3党は10日、消費税増税法案の成立を強行しました。民意と公約に背く暴挙に国民・中小業者の怒りが噴き出しています。全国商工団体連合会(全商連)は抗議声明を発表し、業者団体の幹部も怒りの声を上げています。8%への増税実施は2014年4月。それまでには総選挙も参議院選挙もあります。増税勢力に審判を下し、増税をストップさせようと決意を新たにしています。

 民自公3党は国民・中小業者の過半数が反対している消費税増税法を密室談合を繰り返して押し通しました。消費税廃止各界連絡会(各界連)に加盟する団体は10日、朝から参議院議員面会所に詰めて国会審議を見守りました。

増税勢力に道理はない
 国分稔・全商連会長も本会議を傍聴。消費税を転嫁できずに苦しむ中小業者の声を無視して増税法案に賛成票を投じた民自公3党の姿を目の当たりにして、「増税勢力には何の道理もない。増税は実施させない」と、これからのたたかいを誓いました。
 都内の民主商工会(民商)会員も駆け付けました。委員会を初めて傍聴した中野民商の三木明美さん=美容院。「婦人部の集まりで10日にも増税法案採決と聞き、思い切って参加した。野党7会派が提出した問責決議案を審議もしないなんて腹立たしい。選挙で審判を下したい」と決意。杉並民商副会長の武藤幸子さん=たばこ販売=も「増税が社会保障のためでないことは明らかなのに野田首相は野党の質問にまともに答えていない。自民党も許せない。党利党略が見え見え。これからのたたかいが大事」と力を込めました。
 税と社会保障の一体改革を阻止する共同は、増税法案を廃案に追い込む力としてさらに広がろうとしています。

反対世論を総結集して

Photo
10日、参議院本会議を傍聴する国分会長(右)

 消費税増税法案は成立しましたが、実施までには時間があります。民自公3党は「近いうち」に衆議院解散・総選挙を行うことで合意。その解釈をめぐって綱引きをしていますが、衆議院議員の任期は来年8月末。それまでには必ず総選挙があります。また、参議院議員の任期は同じく7月28日です。
 世論調査では消費税増税法案成立に基づく税率引き上げに「反対」が56・1%と賛成の42・2%を上回っています(「共同」8月11、12日調査)。選挙で増税反対の民意を突き付け、国会で増税反対の議員が多数を占めれば増税を食い止める展望が広がります。
 さらに増税法の付則には「景気条項」があり、税率引き上げのためには「経済成長率で名目3%かつ実質2%を目指す」と明記しています。「努力目標」を装っていますが、法律に明記された以上、数字を達成せずに増税することは許されません。

全国商工新聞(2012年8月27日付)
  ページの先頭