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  トップページ > 税金のページ > 確定申告(自主計算) > 全国商工新聞 第2791号 7月23日付
税金 確定申告(自主計算)
 
要介護の両親 障害者控除に
本誌を使っての減税を喜ぶ横浜在住の商工新聞読者 高橋智子さん
 「全国商工新聞を読んで、両親の障害者控除を受けることができました。ありがとうございました」‐。こんなうれしい手紙が横浜市在住の読者、高橋智子さん(62)から届きました。手紙には両親の「障害者控除」適用をかちとるまでの経過がつづられていました。高橋さんの両親は、2年前の5月から鹿児島市内のグループホームに入居。普段は市内に住む妹が見舞い、高橋さんは毎月1週間ほど帰郷し一時帰宅の介助などを続けています。手紙に込めた思いを高橋さんに聞きました。

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高橋さんの働きかけで障害者控除を受け付けることになった姶良町役場
‐なぜ、編集局に手紙を送ろうと思ったんですか
高橋 両親は老年者控除の廃止などで、これまで払わなくてよかった税金を、蓄えから持ち出しで払わなければならなくなりました。父にはなぜ払わなければならないのか理解できなくて。「政治が悪いからだよ」って説明していたんです。そんなとき目に入ったのが夫が購読していた商工新聞だったんです。商工新聞1月15日号の要介護認定者に障害者控除が適用できるという記事を見て、「これだ」って思って、目からうろこが落ちた思いでした。何度も読んで、ぼろぼろになるくらい読みました。この新聞のおかげで障害者控除が適用されたんです。私と同じように介護が必要な家族を抱える人にもぜひ知らせたいそんな思いで手紙を書きました。
‐普段から商工新聞を読んでいたんですね
高橋 実は、これまで商工新聞をまともに読んだことはなかったのです。夫のところに来た新聞だからと右から左に渡していました。でも、今回のことがあってから、勉強しなきゃいけないと新聞をよく読むようになりました。そこで気付いたのですが、こういう制度があることを教えてくれるのは商工新聞か日本共産党の「しんぶん赤旗」しかないということです。一般の新聞には一言も書いてないんです。ですから、私が勉強したことを友人にも伝えようと商工新聞をコピーして渡しています。そのうち2人がもう障害者控除の適用をかちとっています。
‐役場での申請はスムーズにいったのですか
高橋 それが大変でした。新聞を読んですぐに鹿児島・姶良町役場に申請に行ったんです。そしたら、「そんな制度は扱っていない」と言われたんです。商工新聞を見せて、「ここに法律も書いてあるから」と言ったら、「新聞をコピーさせてください」って。申請書だけでも出したいって言ったんですけど申請用紙もなかったんです。
‐それはひどいですね
高橋 半月ほどたって、役場から「姶良町の方針で実施しない」という電話がありました。「明確な税法の根拠があるのに、なぜ適用しないのですか。町の方針だというなら、その根拠を示してください」と言ったんです。そしたら「今後検討する」と言うだけでした。私は父に「役場は適用しないって言ってるけど、私、頑張るからね」と話をしたんです。父は「お前がいいって思うんならそうしろ」と言ってくれました。
‐その後どうしましたか
高橋 商工新聞の担当記者に電話して、姶良町の地域の民主商工会(民商)を紹介してもらい、姶良国分民商の事務所に行って相談しました。そこで、浜田和博事務局次長から、日本共産党の姶良町会議員の里山和子さんを紹介してもらったんです。里山さんは、私の話を聞いて、すぐに隣町で制度が実施されていることを確認して、町役場に「ほかでやっているのにどうしてできないの」と掛け合ってくれました。
‐交渉に変化はありましたか
高橋 制度は認めないと言っていたのが、役場の担当が課長代理に代わって、「認める方向で検討する」というようになりました。共産党の里山さんのバックアップがなければ変わらなかったと思います。本当に助かりました。それから、最初は、父の分の申請は難しいと思って、母だけ申請しようと思っていたんです。でも民商の浜田さんが「お父さんは要介護度2なんだから、適用されるはず。頑張って申請しましょう」と励ましてくれて、父の分も申請することにしました。
‐認定書が発行されたのはいつですか
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高橋さんが活用した1月15日号商工新聞と、交渉の経過がつづられた手紙
高橋 何度も「確定申告に間に合うように」とお願いしていたのですが、結局4月6日になりました。最初に相談に行った1月29日から数えて68日もかかりました。でも両親ともに認定を受けることができました。民商に相談しなければ父の分はあきらめていたかもしれません。法律で決まっていることを申請するのに、なぜここまでしなければならないのか。役場の対応には本当に腹が立ちました。住民の負担を減らすようにいろいろな制度を知らせるのが行政の役割だと思うんです。そうなっていないところがいまの政治の問題なんだと思います。
‐いまの気持ちは
高橋 自分たちの生活を守るために、勉強することが大事なんだということが分かりました。暮らしに役立つ制度は、誰も教えてくれないですから。この間、新聞をよく読むようになって、だんだんどこの政党が本当に国民のために頑張っているのか分かるようになってきました。一番老人いじめを一生懸命やってる党が「福祉の党」なんていってほしくないですよ。私は共産党員じゃありませんが、一番応援してくれたのは共産党です。だから参院選では本当に国民のためになる政党に投票したいし、その党を伸ばすために微力ながら頑張りたいと思っています。

 
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