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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3314号6月4日付
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税金 徴税攻勢
 

売掛金差し押さえを解除 商売継続に意欲=北海道・北見民商

 社会保険料の納付が滞り、売掛金を差し押さえられた北海道・北見民主商工会(民商)の岡田良治さん(仮名)=建設=は民商の仲間と一緒に北見年金事務所と交渉し、4月23日、差し押さえを解除させました。「外注費や従業員への給与を払うことができてほっとした。商売は厳しいけれど、何とか頑張りたい」と話しています。

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岡田さん(仮名)に届けられた差押調書謄本

 岡田さんは数年前に従業員が5人を超え、元請けからの要請もあって、社会保険に加入しました。社会保険料は遅れながら払っていたものの、仕事が減少する冬場は納付できず、延滞金を含めて100万円余の社会保険料が滞ってしまいました。従業員が減少し、昨年4月からは社会保険の被保険者はいなくなっています。
 岡田さんは年金事務所に連絡を入れたり、出向いたりして払えない状況を伝えてきました。ところが4月中旬、突然、売掛金約300万円を差し押さえるとする「差押調書謄本」が送られてきました。外注費や給料など月末の支払いが迫る中、「このままでは廃業するしかない」と切羽詰まった岡田さんは、年金事務所に差し押さえの解除を求めたものの、「20万円を納付しなければ解除できない」と拒否されました。
 すぐに民商に電話を入れて対応を相談。商売の状況を確認し、4月20日に年金事務所に役員や事務局員と一緒に出向いて差し押さえの解除を要求。岡田さんは商売の状況を説明しながら「売掛金は支払いに充てるもの。それがないとつぶれるしかない」と訴えました。
 岡田さんが納付相談をする中で、商売の状況も聞かず、毎月15万円の納付を求めていたことも明らかになりました。
 「状況把握もせず差し押さえするのは憲法違反。本来なら換価の猶予を適用すべき」との抗議に、担当は回答不能に。毎月分納することで差し押さえは解除され、売掛金は23日に岡田さんの口座に入金されました。

全国商工新聞(2018年6月4日付)
 

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