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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3246号1月9日付
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税金 徴税攻勢
 

人権無視の違法調査へ抗議し謝罪させる=鳥取民商

 事前通知もなく、調査を進め、無断で資料のコピーを取り、調査終了後は自宅のそばで納税者を監視する―。人権無視の税務調査を受けた鳥取民主商工会(民商)の河合さんは自主計算を力に1万5000円の少額修正で終了しました。その後、民商の仲間と一緒に鳥取税務署に抗議し、広島国税局に「苦情申立書」を提出。広島国税局納税者支援調査官は12月8日、「署員の対応が悪かった。気分を悪くさせてしまい、おわびします。鳥取税務署には指導し、説明させます」と謝罪しました。
 河合さんは鳥取市内で2店舗を経営。母から事業を引き継いで4年、地域でも評判の店です。
 2016年3月16日、鳥取税務署の6人の署員が事前通知もなしに突然、自宅と二つの店舗に訪ねてきました。河合さんは初めてのことで動揺し、署員から「予告なしの調査なので日程変更はできない」と言われ、従うしかありませんでした。
 二つの店では従業員が対応。従業員が席を外した隙に署員が棚のファイルの資料を持ち出して無断でコピーを取っていたこと、さらに第三者(取引先)がいるところで守秘義務違反の調査を進めていたことが、後から判明しました。
 署員が帰った後、河合さんはすぐに民商に電話で相談。事前通知のない調査は違法であることや、日程変更は可能であることなどを知らされました。
 さらに署員が調査を終えた後、自宅そばで1時間にわたって河合さんを監視していたことを近所の人から知らされました。「河合さんが警察のようなところから見張られ、犯罪捜査か何かの対象になっている」とのうわさが広がり、まともにあいさつができない状況に。署員に抗議すると「人目につくようなところにいて配慮が足りなかった」と頭を下げました。
 河合さんは人権を踏みにじる調査に対して「質問状」を提出。しかし、「見張っていたわけではなく、同僚と携帯電話でやりとりをしていただけ。見張りをしたからといって何かあるわけじゃないでしょう」と言い逃れに終始しました。
 その後、河合さんはこの間の違法調査の経過と問題点を整理し、「苦情申立書」を広島国税局に提出。納税者支援調査官が訪ねてきて謝罪の言葉を述べ、鳥取税務署からも「あらためて説明をしたい」との連絡が入りました。「学習すればするほど、今回の調査がいかに違法かが分かる。犯罪人でもないのに見張られたり、ごまかすような説明を受けたり、税務署のやりたい放題だった。違法な調査は絶対許してはならない」と河合さんは話しています。

全国商工新聞(2017年1月9日付)
 

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