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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第3165号4月20日付
相談は民商へ
 
 
税金 徴税攻勢
 

納税者の権利主張して

税務調査を是認で終了 情報開示させ追及=大阪・貝塚

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自主記帳・自主計算を貫き、「是認」を勝ち取った貝塚民商の中野さん

 税務調査を受けていた大阪・貝塚民商の中野敏宏さんは3月31日、2011年から13年までの消費税と11年から12年の所得税などの「是認」を勝ち取りました。中野さんは自主記帳を貫き、税務調査では仲間が立ち会う中で納税者の権利を主張して「税務調査ノート」を作成し、たたかいました。
 税務調査は8カ月に及びました。許せなかったのは事前通知がなかったことへの抗議に対して、署員が「(不正を働く恐れがある場合などに事前通知を要しない)無予告調査に該当している」と言い出したことです。
 「申告は絶対に間違っていない。なぜ、自分が無予告調査の対象なのか」と怒りがこみ上げてきた中野さん。民商の仲間と相談し「事前通知を要しない調査の適否検討表」などの情報開示を請求。ところが、ほとんどが黒塗りの上に、偽りの記載まであり、不信感を抱きました。
 そのため、中野さんは署員の発言などを「税務調査ノート」に書き留めました。そして、署員が作成する「調査経過記録書」と突き合わせ、不当な記録が残されていないかをチェックしました。その後の調査で税務署は、仕入れ先の領収書がないことを理由に、25万円を追徴しようとしました。
 しかし、中野さんは仕入れ先に頼んで領収書を再発行。その後、税務署は「仕入れた証明書があれば追徴はしない」と言ってきましたが、「証明書を提出すれば反面調査をされる可能性がある」と考えた中野Nさんは証明書を署員に見せるだけに。署員はコピーを執拗に迫りましたが、納税者の権利を主張してそれも拒否しました。
 3月になって税務署から「是認にします」との連絡が入り「更正決定等をすべきと認められない旨の通知書」が送られてきました。

納税の猶予を集団申請 学習重ね確信深める=埼玉・本庄
 埼玉・本庄民主商工会(民商)は3月31日、法人の会員の集団申告と併せ、6人が納税の猶予を申請しました。
 3回目の申請をした渡部千代子さん(仮名)=自動車板金=は「従業員や子どもの生活を守るために必死に働いてきたが、8%への増税で消費税額が約39万円と、昨年に比べて約1・6倍に増え、利益は減少。一度に払うことはとても困難」と話しています。
 本庄民商では毎年、申告時期に合わせ猶予制度の学習会を開催。パンフ『税金が払えず困っている人へ』(全国商工団体連合会発行)や、過去に納税の猶予を申請した人の申請書を参考に、担保がない場合には提供できない事情を書くなど、経験を交流しながら学んでいます。継続的な学習が、納付困難な会員に自信を与えてきました。
 本庄民商で初めて納税の猶予を申請したのは8年前。最初に提出した会員の納税の猶予の申請が不許可処分となったことから、税金対策部で「納税の猶予等の取扱要領」を徹底的に学習し、異議申し立てを行いました。
 しかし、結果は棄却。さらに学習会を開いて国税不服審判所へ申し立て、「原処分は違法というべきである」との採決が出され、猶予の正当性が証明されました。
 採決は会内に確信を与え、毎年続く納税の猶予の集団申請の大きな力となっています。

増税で納付困難に 換価の猶予認めさせる=神奈川・横浜緑

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「民商に相談して本当に良かった」と語り仕事に励む西原さん

 神奈川・横浜緑民商の西原聡さん=飲食=は3月30日、一括での消費税納付が困難になり、納税の猶予を申請しました。営業の悪化を理由に西原さんは5年前から毎年、納税の猶予を申請し、換価の猶予を認めさせています。
 西原さんの今年の消費税額は約30万円と、昨年の倍近くに増えました。「この先、消費税率が10%になったら税額は3倍近くに増える。消費税増税には絶対反対」と語っています。
 街の魚料理店として20年前に店を開いて以来、おいしいと喜んでくれるお客さんの笑顔に、誇りを持って商売を続けてきたという西原さん。消費税が5%に増税された1997年から、重い負担に苦しんできました。消費税を納めるために、家賃を後回しにし、強制退去させられそうになり、親戚に頭を下げて借金をする日々でした。
 5年前、どうしても払うことができなくなり、民商に相談し納税の猶予を申請しました。税務署の窓口で、署員からは「そこにサラ金がありますよ」と勧められたといいます。
 換価の猶予が適用されて以来、借金も滞納もせずに税金を納めることができているという西原さん。昨年も約17万円の消費税と1.8%の延滞税を完納しました。「民商に相談して本当に良かった」と語っています。

全国商工新聞(2015年4月20日付)
 

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