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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2950号 11月8日付

税金 徴税攻勢
 

税金滞納で税務署交渉 差し押さえを回避=広島・三原


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毎週水曜日に開催される三原民商の相談会

 「仲間と一緒だから言いたいことが言えた」―広島・三原民主商工会(民商)は10月21日、28日と税金滞納の問題で税務署と交渉。納税困難となった民商会員を先頭に納税者の権利を主張し、差押処分をしないことなどを求めました。対応した徴収担当署員は「差し押さえは控える」と約束しました。

 民商では、税金滞納などの問題を「要求解決道場」で相談し、要求あるものを先頭に仲間同士で支え合い解決に導いています。
 10月20日の相談会には10人が参加。消費税450万が滞納になった元会員の福田公彦さん(仮名)=建設=は、夫婦で参加。税務署から「担保か、保証人か、売掛金差し押さえかの三つの中から選べ」と迫られたと相談しました。参加した船木睦士さんは「納税者には権利がある。みんなと一緒に学習し税務署と交渉しよう」と励ましました。差し押さえを回避させた参加者からもアドバイスをもらった福田さんは、その場で再入会。翌日、参加者と一緒に税務署と交渉することにしました。
 21日の税務署交渉には福田さん夫婦と民商会員・役員の8人が参加。応対した総務課長らに、「8月の交渉で、納税の猶予等の取扱要領を徹底していると回答したにもかかわらず、現場ではそうした対応が全くない」と追及。徴収担当署員との話し合いで、署員は「(福田さんの)差し押さえは控える」と明言しました。
 27日の相談会には11人が参加。消費税35万円が滞納になり1年間分納中だったMさん=自動車関連=が、税務署員に「分納は納期限内しか認めない」と迫られたと相談に。「差し押さえありきの姿勢で、私の言うことを全く聞いてもらえなかった」と訴えました。
 28日の税務署交渉には宮元さんら7人が参加。対応した総務係長に担当署員の言動を文書にして実態を告発しました。
 交渉後、「むやみに差し押さえはしない。商売の状況を聞いて分納に応じる」と態度を一変。Mさんは「税務署員の態度の変化に驚いた。仲間の皆さんと交渉したからだと思う」と笑顔で報告しました。

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