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  トップページ > 税金のページ > 徴税攻勢 > 全国商工新聞 第2855号 11月17日付
 
税金 徴税攻勢
 

硬貨での納税拒否し暴言

東福岡民商会員ら税務署に抗議 統括官らが謝罪

 税務署員に滞納税金の500円硬貨での納税を拒否されたばかりか、一括して納めろとどう喝され、サラ金から借金をして納税した福岡市の飯田聡さん(仮名・64)=建築=。東福岡民商に入会し、香椎税務署に抗議すると徴収課の統括官と担当署員は「迷惑をかけ、精神的な苦痛を与えたことは申し訳なかった」と謝罪しました。

 飯田さんは、建築不況から消費税など155万円を滞納。税務署の担当署員から一括納税を迫られ、6月に孫の高校入学の費用として500円硬貨で貯めてきた20万円を税務署に持参。ところが署員は「間違ったらいけない」と受け取りを拒否し、「それくらい払っても仕方がない。7月10日までに一括して払え」と、暴言を繰り返しました。飯田さんはやむなく、その日に郵便局から500円硬貨で20万円を振り込み、残りをサラ金から借りて支払いました。
 9月に所得税の税務調査の通知を受けた飯田さんは東福岡民商に入会。民商の仲間が立ち会い、税務署の税金受け取り拒否と暴言に対し、「許し難い行為。追い討ちをかけるような税務調査は中止せよ」と抗議しました。
 その結果、統括官と担当署員が10月10日、飯田さん宅を訪問。香椎税務署管内の東福岡、粕屋、宗像古賀の3民商役員らが立ち会うなか「今回のことは謝罪したい」と謝りました。
 「500円硬貨でなぜ受け取れないのか。税務署には硬貨を数える機械はないのか」との追及に、統括官は「あります」と返答。「納税者に親切な態度で接するとした国税庁『税務運営方針』や、納税者の申し出に対して納税者の有利な方向で納税の猶予の活用を図るとする『納税の猶予取扱要領』に反している」と抗議しました。
 飯田さんは「謝罪されても納得がいかない」と、10・22中小業者決起大会の国税庁交渉で国税庁長官あての請願書を提出しました。
   
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