税金・国保・社会保険

全国商工新聞 第3324号8月20日付

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まずはきちんと帳簿をつくろう

深太郎 税金のことは何も分からなくて…。何から始めたらいいですか?

佐伯 深太郎君、開業の夢が実現したんだ。良かったね。税金の計算をするには、きちんと帳簿を作る必要があるんだよ。そのためには日々の売り上げや経費を把握することが大事なんだ。
 飲食店だと、現金での取引も多いと思うので、まずは家計簿のような形式で構わないから、現金出納帳を作っておくことだね。最初から帳簿を完璧に作ることはできないから、自分のできる範囲でメモや記録を残しておくといいよ。記帳することで、自分の店の経営状態も把握しやすくなるしね。
 それから、開業すると税務署に「開業届」を提出しなくちゃいけないよ。年間の大まかなスケジュールは図2のとおりだよ。青色申告を推奨する団体も多いけれど、最初は白色申告から始めても問題ないんじゃないかな。

税金の種類


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深太郎 税金って何種類もあるのですか?

加藤 税金は財務省の分類によると、国税で23種類、地方税が24種類あるんだよ。来年1月からは1992年の地価税以来の新税、国際観光旅客税(出国税)が導入される。
 飲食店をやる場合には消費税がどうなるかが、頭が痛いところだよ。消費税は消費者が買い物をするときには物の値段に含まれているので、払って終わりだけれど、事業主になると、消費税の納税について考えなければいけない。
 個人事業を開業した場合には、開業した年と翌年は消費税の申告は必要ないんだよ。
 消費税は簡単そうに見えるけれど、かなりややこしい税金。もし来年10月から消費税が10%に引き上げられれば、飲食店では8%と10%の二つの消費税率を区分しておかなければならない。
 消費税以外にも、確定申告で計算する所得税や住民税などの税金についても頭に入れておかないといけないよ。

深太郎 税金ってややこしいんですね。僕にできるかな?

佐伯 税金には多くの種類があるけれど、所得税や消費税は自分の記帳をもとにして税額を計算するんだよ。記帳は税金の計算をする上では重要な作業なんだ。その後の税金の計算も自分で行うことになるけれど、記帳も税額の計算も最初は難しいかもしれないね。
 そんなときには、先輩の経営者や仲間に助けてもらうことをお勧めするよ。経営者の先輩方の生の声はとても参考になるはず。特に各地にある民商は、自主記帳、自主計算そして集団申告をしている仲間がたくさんいるから頼りになるよ。
 多くの先輩や仲間の生の声を聞くことで、深太郎君が飲食店を経営していくことの不安は少しずつ解消されていくと思うよ。僕も応援するからね。

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各地の民主商工会(民商)青年部婦人部では経営に役立つセミナーや学習会を開いています。各種補助金獲得や経営をスキルアップさせるための事業計画づくり、法人のメリット・デメリットなどを学習。記帳カフェでは、帳簿の付け方や経費の仕分けなどをみんなで学び合って自主記帳・自主計算を身に付けています。

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