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相談は民商へ
青年部
 

仲間だからこそ率直に意見交わし経営対策=京都・中京民商青年部

「愛あるダメだし」
 京都・中京民主商工会(民商)青年部は1月19日、第5回経営対策会議として、「愛あるダメだし」を開催し11人が参加。部員の仕事を見学し、客観的な立場からアドバイスし合いました。

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商売を伸ばすアイデアをみんなで考え話し合う中京民商青年部の「愛あるダメ出し」。京扇子職人の野原実さんの技術に注目が

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京扇子の特徴と作業方法を説明する野原実さん(右)

 今回は、伝統工芸職人で京扇子の仕上げ加工業者・野原実さん。約88の工程がある京扇子作りは、職人の分業によって成り立っています。野原さんは仕上げ加工という最終工程の職人さんです。参加者も実際に体験しながら仕事の説明を受けました。
 扇骨(竹製の扇子の骨)を刺すために、地紙という扇子の紙の部分の穴を吹いて広げる「地吹き」という工程に挑戦。一生懸命に吹いても、きれいに穴が開かない参加者に対し、野原さんは一瞬で作業が完了。広がった穴に扇骨を刺していく「仲附け」という工程も手際良く、参加者からは「さすがはプロ!」と驚きの声が上がりました。
 体験後の「ダメだし交流会」で、野原さんは「現在の京扇子組合は『商』の組合は残っているものの、職人が減り『工』の組合がなくなってしまった」と伝統産業の現状を紹介。「仕事が安定しないことが不安で、閑散期のいまはアルバイトに行っている」と話しました。
 参加者からは「本業がおろそかになってしまうのはどうかと思う」「伝統産業をなくさないようにどうしたらいいか?」などの意見が。野原さんの技を見た参加者は「絵になる作業だったので、インターネットで動画配信するなどして、マスコミに取り上げられたら、職人のなり手も増えるのでは?」「扇子の使い方を伝えることも大切やと思う」など商売を伸ばすための提案を出し合いました。

全国商工新聞(2016年2月15日付)

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