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  トップページ > 青年部 > 全国商工新聞 第3176号7月13日付
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全青協結成40周年 (3)「列島騒然」へ創意発揮

たたかい通じ人は変わる 消費税反対運動を確信に

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1986年の大型間接税反対全国中小業者2万人大集会に参加した大青協の大型間接税反対みこし

 「大型間接税(消費税)が導入されれば中小業者の営業、国民の暮らしは絶対に良くならない」―。全国商工団体連合会(全商連)と全商連青年部協議会(全青協)は国民本位の税制・税務行政の実現をめざして運動し、消費税を許さないたたかいを一貫して進めてきました。
 1970年に政府税制調査会が付加価値税(現在の消費税)の導入審議を始めた時から、全商連は消費税反対運動の先頭に立ち、多くの国民との共同を広げてきました。そのたたかいは消費税の導入や増税を画策・実行した歴代政権を選挙で敗北に追い込み退陣させてきました。
 東京・代々木公園に17万人が集まり、2000万人以上の署名を集めるなど「列島騒然」といわれる情勢をつくり出した70年〜80年代のたたかいは多くの中小業者に主権者としての自覚を与え、運動への確信を育てました。
 当時、大商連青年部協議会(大青協)副議長だった大川利雄さん(堺北民商副会長)も消費税導入反対に立ち上がった青年の一人です。
 1988年、竹下登内閣は大平、中曽根内閣で断念した「消費税導入」を三たび打ち出します。全青協は「業者青年が消費税阻止のたたかいの先頭に立とう」と呼び掛け。全国の青年部では「消費税反対民商駅伝」(兵庫)、「消費税廃止ボウリング大会」(石川)、「寸劇・新大型間接税でどうなる!」(和歌山)、「チョコレートにもかかる消費税反対バレンタイン宣伝」(三重)など若者の感性を生かした多彩な運動で共感を広げました。

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消費税のたたかいで人は必ず変わると確信したという大川さん

 大川さんら大青協は「楽しく目立つ運動を」と話し合い、旗と横断幕を持って行進するのが一般的だったデモを変えようと、工夫を凝らした「デコレーションデモ」を発案。「消費税反対みこし」や、モーターで電飾が回転する「消費税反対巨大ちょうちん」などで世論を広げます。
 デコレーションデモはテレビでも放映されるなど大きな注目を集め、消費税導入反対の圧倒的世論の形成に貢献。消費税導入を強行採決した竹下内閣は翌89年に総辞職し、直後の参議院選挙では自民党を戦後初めて単独過半数割れという歴史的な大敗北に追い込みました。
 消費税阻止のたたかいで学んだことは「人は必ず変わるということ」と話す大川さん。大阪でも最初は足が出なかった青年たちが「楽しそう」と運動に参加するように。次第に「あっちの青年部には負けへん」と大きなうねりになっていったと振り返り、「その経験が今でも消費税10%は必ず阻止できるという確信になっている」と語ります。若者の感性を生かしたデモは、ドラムデモなどへ形を変え現代へも受け継がれています。
 全青協40年に向けて「一人ひとりの多彩な要求を組み上げて、全ての業者青年の要求に応えられる幅のある民商青年部をともにつくっていこう」とエールを送りました。

全国商工新聞(2015年7月13日付)

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