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  トップページ> 共済会 > 全国商工新聞 第3140号10月20日付
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いのちと健康を守る学習交流会 IN 沖縄

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沖縄県知事選必勝の寄せ書きを受け取る沖縄県連の仲本会長ら

 創立30周年を迎えた全商連共済会は4、5の両日、「第11回いのちと健康を守る学習交流会」を沖縄県で開催。全47都道府県連から184人が参加し、中小業者のいのちと健康を脅かす現状と、集団健診など、いのちと健康を守る全国の運動を学び交流。沖縄戦と米軍基地の実態を視察し、11月の沖縄県知事選勝利へ連帯しました。

 日本を変える
 村上哲也副理事長が開会あいさつ。西澤深副理事長が主催者あいさつを行い、「医学は発展したが、保険料を払えない中小業者は恩恵を受けられない。現状を学び、遅れた社会を変えていこう」と呼び掛けました。全商連の太田義郎副会長があいさつ。「アベノミクスで“大企業は世界一もうけやすい国、国民は不幸にあえぐ国”にしようとしている。沖縄県知事選(11月16日投票)で勝利し、日本を変えよう」と激励しました。
 「沖縄県生活と健康を守る会連合会」会長で医師の仲西常雄さんが「平和・いのち・暮らしと憲法」と題して講演。沖縄県連共済会の山川恵吉理事長が「沖縄の基地闘争と平和」と題し特別報告しました。山川さんは、沖縄戦で母と兄を失い、故郷・宮古島の家と畑を日本軍に奪われ、11歳で農家の日雇いに出た自身の経験から「いのちを奪う戦争は、いかなる理由があっても否定する」と訴えました。
 今井誠専務理事が報告と問題提起を行い、「大腸がん検診などの一点検診を広げ、会員が気軽に受けられる集団健診をすべての民商・共済会で取り組み、『いのちと健康を守る学習』に取り組もう」と呼び掛けました。

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沖縄戦と米軍基地の体験学習などを行った第11回いのちと健康を守る学習交流会

 辺野古の海へ
 午後から、参加者は大型バス6台に分かれ、新基地建設を強行する辺野古(名護市)と、宜野湾市の中心部に位置し“世界一危険”といわれる米軍普天間基地を視察。辺野古海岸では、17年に及ぶ新基地建設反対のたたかいの歴史と現状を学び、県知事選勝利をめざし、「団結頑張ろう」を三唱しました。
 普天間基地視察では、基地を見下ろす嘉数高台公園の展望台で、沖縄県商工団体連合会(県連)の知念三四志事務局長が、オスプレイが配備され危険性が増したこと、沖縄戦で激戦地となった嘉数戦を解説しました。
 5日の全体会では、10人が活動報告を行い、「広島土砂災害で被災した仲間に見舞金を届けている」(広島)、「“にょうさんがろく(尿酸値6以上が異常値)”など楽しく勉強しながら、日曜健診等に取り組み、これまで20人以上の大腸がんを早期発見。早期治療で元気に商売し、“健診は怖くない”と信頼を得ている」(大阪)など共済会の魅力が語られました。また、9月の名護市議選でトップ当選し、稲嶺進市政を支える日本共産党の仲里克次市議が連帯あいさつしました。

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ひめゆり学徒隊も動員された、糸数アブチラガマから出てくる参加者

 今井専務理事がまとめ報告を行った後、西澤副理事長が県知事選勝利の寄せ書きを沖縄県連の仲本興真会長らに手渡しました。
 交流会に先立つ3日、参加者が戦跡めぐりを実施。ひめゆり平和祈念資料館と糸数アブチラガマ(洞窟)、不屈館(瀬長亀次郎資料館)を訪れ、沖縄戦などを体感しました。

基地許さないの思い共有 ―― 沖縄視察

 全商連共済会は4、5の両日、沖縄県で第11回いのちと健康を守る学習交流会を開催。県知事選勝利に連帯して行われた辺野古の新基地建設予定地と普天間基地の視察・交流に同行した那覇民商の備瀬知允会長のリポートです。

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米軍新基地計画の大パネルを手にする沖縄県連の仲本会長(右)

 辺野古浜に駆け付けた仲間の熱気を感じた視察・交流でした。元名護市議の具志堅徹さんが大パネルで大浦湾の貴重な生態系と新基地の機能などを説明しました。その後でメッセージシンガーが「青い空は」「おしえて せんせい」などを歌うと目頭を押さえる人もいました。
 辺野古沿岸や大浦湾は、沖縄でも生物多様性が豊かで自然保護上、極めて重要な海域です。埋め立てれば、餌場の海草藻場を奪われるジュゴンは生存できません。それは国の特別天然記念生物の絶滅につながります。さらに国際自然保護連合が「絶滅のおそれのある生物リスト」で「絶滅危惧2類」に位置する豊かなサンゴ群落も絶滅するでしょう。
 新基地の主は米軍キャンプ・シュワブに駐屯するアメリカ軍海兵隊です。世界でも悪名高い「殴り込み軍団」として知られ、新基地建設は海兵隊強化につながります。命を生み、育む豊かな海域が世界中のまちや村、自然を戦闘で真っ先に破壊して人々の命を絶つ、一大出撃拠点に豹変するのです。絶対に許せるものではありません。
 新基地は滑走路2本、オスプレイをはじめF35Bなど最新鋭戦闘機の利用も想定されています。加えて弾薬庫や軍港機能も備え強襲揚陸艦も接岸できるので負担軽減ではなく、さらなる強化です。安倍政権は仲井真知事と手を組み、自民党県選出の国会議員を屈服させて強行しますが、この間、2回の県民大会で多くの県民が集い怒りが高まっています。多くの人がこの浜を訪れ、怒りの声をあげる人々が増えるほど知事選挙の大勝利につながると確信して私は現地を後にしました。

全国商工新聞(2014年10月20日付)
 
   

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