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  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第3307号4月9日付
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婦人部
 

保育所に入れた=高知民商婦人部

高知市との交渉に参加し実情訴え

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高知民商婦人部の市との交渉に参加し、保育所入所が決まり笑顔の中内さんと唯ちゃん

 高知民主商工会(民商)婦人部は先ごろ、子どもが保育所に入所できずに困っていた中内慶さんと一緒に高知市と入所交渉をしました。中内さんのもとに2月中旬、入所を知らせる通知が。「入所できました。婦人部の皆さんに相談してアドバイスしてもらったことが良かったです。ありがとうございました」と喜びの声が民商の事務所に届きました。

 夫はとび職で、中内さん自身は高知市内の会社に勤めながら家業の請求書作成などの実務をこなしていました。
 2016年10月、女の子を出産。唯と名付けました。1歳になった10月に入所申請を提出しましたが、保育所に入れず、唯ちゃんが待機児童になってしまいました。
 中内さんは育児休暇を取得しながらいくつかの保育所を見学し、会社近くに乳児を預かる保育所を見つけました。唯ちゃんが楽しそうに遊ぶ姿を見て「ここだったら安心して預けられる」と思い、再度、入所申請を提出しました。しかし、「これで入所できなかったらどうしようか」と不安がつきまとっていました。
 そんな時、民商の事務所に書類を届けに行くと「保育所の入所交渉があるよ。参加してみない」と声を掛けられました。

住宅ローンなど担当者に話して
 婦人部の役員と一緒に1月26日の交渉に参加した中内さんは、1年間の育児休暇の期限が過ぎていることや、住宅ローンの返済もあるので働かなければならないことなど実情を訴え。保育課の担当者から「おそらく大丈夫ではないでしょうか」と言われました。
 入所の通知を受け取った中内さんは「あー、良かった」と胸をなで下ろしました。
 4月から唯ちゃんは保育所に通い、中内さんは仕事に復帰。「子育ては楽しい。唯は1歳半になってよくおしゃべりをするようになって“おかあしゃん”と言えるようになった。子どもの成長を楽しみながら仕事も頑張りたい」と笑顔を見せています。

【解説】
自営業者に不利な入所選考 国が自治体に向け改善指導
認可保育所に入れない待機児童数は全国で4万5000人を超え(2015年度)、大きな社会問題になっています。厳しい労働条件の下で保育士が不足していることと併せて、国が保育への負担金を「一般財源化」の名でなくしたことが保育所不足を招いています。
 加えて自営業者の場合、居宅内で働いていることで、居宅外で働いている女性と比べて入所選考で不利な扱いを受けていることがあります。
 厚生労働省はこの問題を重視し、「多様な働き方に応じた保育所等の利用調整等に係る取扱いについて」の事務連絡(平成29年12月28日)を出しています。
 「居宅内で労働しているからといって、必ずしも居宅外での労働に比べて拘束時間が短い、子どもの保育がしやすいわけでないことから、居宅内での労働か、居宅外の労働かという点のみを持って一律に差異を設けることは望ましくない」と指摘。「就労時間、休憩時間や移動時間等の詳細な実態、店頭に立っている。打ち合わせ等で取引先の職場に赴いている等、具体的な就労場所、危険な行為を伴う。集中して行う必要があるなど実際の仕事の内容・性質等を見て、個々の保護者の就労状況を十分に把握した上で判断すべき」として、自営業者に不利な選考をしないことを自治体に求めています。
 全商連婦人部協議会(全婦協)は、希望者全員が入所できることを当然としつつ、会員や業者婦人の要求に積極的に応え、自治体申し入れなどの取り組みを強めることを呼び掛けています。

全国商工新聞(2018年4月9日付)
 

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