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  トップページ > 婦人部 > 全国商工新聞 第2942号 9月13日付

婦人部
 

日本母親大会 婦人部員が訴え 消費税増税反対に共感

 「いまこそ軍事費を削って教育、福祉、世界平和のために」「だれもが人間らしく生きられる平和な21世紀を」-第56回日本母親大会が8月28、29の両日、福島県福島市で開かれ延べ1万3000人が参加。福島県内のすべての自治体から後援を受けた熱気あふれる大会は、平和と民主主義、人間らしく生きる、女性と人権、子どもや教育など、さまざまなテーマで思いを語り、学び合う場になりました。

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「消費税増税」反対を力強く訴える福島県婦協

子どもたちに明るい未来を
 全体会場のあづま総合体育館には全国の民主商工会(民商)婦人部員をはじめ、各界各層の女性たちがおそろいのTシャツやうちわ、ヒマワリのコサージュを胸に全国から集いました。会場にはみんなの願いが書かれた「ひとことシール」も飾られ、女性らしい雰囲気に抱まれました。
 主催者を代表して実行委員会の柴田真佐子代表委員が「女性や母親の切実な願いを掲げ連帯をいっそう強め、子どもたちに明るい未来を手渡すために共に力を合わせていきましょう」とあいさつしました。
 東北大学の日野秀逸名誉教授が「平和と健康は幸福の必要条件-憲法的人間像を求めて」と題し記念講演。今日の運動、構成劇では全国各地の女性たちの運動が元気にたくましく報告されました。

県婦協が発言
 福島県連婦人部協議会(県婦協)からはKさん=石材=とTさん=林業=が発言し、婦人部の仲間10人が横断幕とのぼりを持ち登壇しました。「私たちの商売は5%の消費税でも首の皮1枚でつながっているような小さな会社です。10%、15%に増税されたら商売が続けていけません」とKさん。「弁当屋のパートもやっているけれども、消費税を払うために働いていると思うと、やるせない気持ちです。商売、暮らしがやっていけない消費税増税は絶対反対」とTさんと二人で力強く訴え、共感の拍手が広がりました。
 子どもたちに広がる貧困と格差の問題では、全日本教職員組合の代表が「親の貧困が、子どもたちの健康や学びの権利を奪っている」と告発。驚きの声があがりました。初参加の青森・五所川原民商婦人部のFさん=水道設備=は「小学校教師をしている娘が『給食費や教材費が払えない家庭が増えている。集金をお願いするのはつらい』と悩んでいた。みんな大変な中で頑張っているんですね。発言を聞いて涙が出てきた」と話していました。

感動持ち帰る
 参加した多くの民商婦人部員が感動を地元に持ち帰りました。
 三重・桑名員弁民商のSさん=金属リサイクル=は「婦人部が母親大会やたくさんの活動に携わっていることに驚きました。さまざまな意見、ものの見方、人とのつながりの大切さを知りました」と実感を込めていました。
 埼玉・狭山民商のIさん=塗装=は「多くのことを学び考えることができ、参加して良かったです」と目を輝かせていました。
 新潟民商のOさん=ビルメンテナンス=は「安全で安心な世の中を子どもたちにつなぎたいという思いに感動した」と語ってくれました。
 フィナーレは「いのちを生みだす母親は、いのちを育て、いのちを守ることをのぞみます」を合言葉に参加者全員でエール交換。大会決議と大会アピールが採択され「来年は広島で会いましょう」と大きな歓声と拍手で誓い合いました。

多彩なテーマで分科会 税金、メンタルヘルスなど学ぶ

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全婦協が担当した税金の分科会。分かりやすいと好評でした

 2日目、福島大学と福島県文化センターで41テーマで分科会が行われ、交流を深めました。
 全商連婦人協議会(全婦協)は「私たちが払っている税金、何に使われているの?-消費税って必要?」「メンタルヘルスを考える」の二つの分科会を担当しました。
 税金の分科会には、145人が参加。助言者の山家悠紀夫さんは「消費税増税議論を始める前に、ムダな歳出を削減すること。最大のムダは5兆円とも言われる軍事費。大企業は法人税を下げなくても負担能力が十分にあります。国際競争には影響ありません」とキッパリ。「そもそも消費税は貧乏人や中小、零細に厳しく、金持ちや大企業にやさしい不公平な税です」と分かりやすく説明しました。
 参加した宮城・仙南民商のAさん=建設=は「消費税導入から仕事が減っている。仕事先からの入金も遅れ気味で持ちこたえるだけで大変」と切実な思いを話していました。
 日本母親大会として初のテーマ「メンタルヘルスを考える」分科会には125人が参加。
 渡部純夫東北福祉大学教授を助言者に、過酷な環境の中での労働、健康に働き続けるための予防策を話し合いました。
 渡辺教授は「人間はそこにいるだけで価値がある」と強調。参加者からは家族や職場の仲間の悩みが出されました。

大盛況の物産展 東北各県の民商婦人部が出店し奮闘

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大盛況の物産展会場

 「福島県の民芸品や特産品を全国の参加者に楽しんでもらいたい」と福島県婦協をはじめ、東北各県の民商と民商婦人部が大奮闘した物産展。2日間で延べ87店が出店しました。
 福島民商のBさんは特産の桃を販売。甘いと大好評でした。二本松民商婦人部のCさん=印刷=は手作りの布草履を販売。着物の布で作られており、足にやさしく丁寧に仕上げてあります。
 喜多方民商婦人部は喜多方ラーメン320食分を用意。Dさん=農業=は「お客さんの数に圧倒されますが、完売します!」と奮闘。見事に売り切りました。
 青森・上十三民商婦人部のMさん=ホタテ加工=がホタテのつくだ煮や貝柱を販売。須賀川民商のRさん=システムエンジニア=は辛みその試食販売で奮闘していました。
 物産展に参加した婦人部員は「全国から参加した仲間が声をかけてくれるのが、一番うれしい」と口をそろえていました。

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