国保減免へ集団申請=岐阜市国保をよくする会
岐阜・岐阜北民主商工会(民商)の森下満寿美常任理事=外壁工事=が会長を務める「岐阜市国保をよくする会」は8月8日、今年度1回目の国民健康保険(国保)料減免申請書の一斉提出を岐阜市役所で行い、35人が参加しました。
冒頭、森下会長が「私たちの運動が実り、岐阜市は今年度初めて国保料を1世帯当たり約1万400円引き下げた。しかし、国保基金の黒字38億2000万円のうち1億7000万円余りを取り崩したにすぎない。さらに大幅な保険料引き下げを求めて運動を強めよう」とあいさつ。「岐阜市の減免制度は簡素な手続きで認められる全国にも誇れる制度。多くの人が利用できるよう周りの人に制度を知らせよう」と訴えました。
「よくする会」に加盟する日本共産党の井深正美市議が「岐阜市の国保制度は、同規模の他市と比べても資格証明書や短期保険証の乱発など冷たさが際立っている。格差と貧困が進む中、命と健康に直結する健康保険証の無条件交付を市に求めていく」と報告しました。
参加者は受け付け順に1人ずつ国保課の職員と面談し、減免申請書を提出。岐阜北民商からは20世帯が提出しました。集団減免申請に先立ち、「よくする会」が7月16日に行った国保年金課との懇談会で、課長が「申請書に、詳しい収支や納付困難な状況を裏付ける資料の添付をお願いしたい」と述べていた点については、国保課職員から特に言及はなく、従来通りの受け付けとなりました。
審査結果は9月20日ごろに書面で通知され、減額が認められれば9月末の納付分から変更されます。
毎年、一斉提出会に参加するNさん=居酒屋=は「以前から暇だった上に、4月から消費税率が上がってお客が来ない日もあるが、頑張っている。毎年わずかでも負担が軽くなって、本当に助かっている。ありがたい」と話しています。
全国商工新聞(2014年9月8日付) |