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  トップページ > 国保・年金のページ > 国民健康保険 > 全国商工新聞 第2951号 11月15日付
 
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国保税30万円減額 税務署と交渉 過年度の赤字繰越認めさせ=山形

所得税の損失申告で
 山形民主商工会(民商)のHさん=サービス=は先ごろ、所得税の損失申告を行い、国民健康保険(国保)税の年額30万円の減額をかちとりました。
 3年ほど前に開業したHさんは、07年、08年と赤字が続き、09年で黒字になりましたが、所得税はゼロという状況。青色申告でしたが、損失申告はしていませんでした。
 天童市から送られてきた今年度の国保税の納付書を見たHさんは、あまりの高額さにびっくり。市議の伊藤和子さんに話をしたところ、「税金のことは民商が詳しいから」と、役員のTさんに相談が寄せられました。
 すぐに税務署へ行って交渉しましたが、「損失申告はその時どきにしてもらわないと駄目です」と、赤字の繰り越しは認められませんでした。
 「開業してからまだ間もなく、とてもこの額は払えない」。何とか国保税が下がらないものかと、市役所にも相談しました。懸命の訴えと伊藤議員の力添えもあり、市の担当者が税務署と長時間にわたって協議。所得税の変動がないことなどもあったため、更正の請求が認められ、07年、08年分の赤字を繰り越せることに。その結果、国保税が大幅に減額されることになりました。
 Hさんは「本当に良かった。助かった。今後は損失申告を忘れないようにしなければ」と喜びながら話しています。



損失申告
 各種所得金額の損益を通算した結果、純損失の金額が残ったときや、雑損控除の結果、控除不足額が生じたときなどは、その純損失の金額及び雑損失の金額を、翌年以後3年間にわたり、一定の方法により繰り越すことができます。
 この繰り越しをするための申告を確定損失申告といいます。
 損失が生じた年にそれらの損失に関する事項を記載した確定申告書を期限までに提出すること、また、その後連続して確定申告書を提出することが必要です。

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