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  トップページ > 国保・年金のページ > 国民健康保険 > 全国商工新聞 第2867号 2月16日付
 
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福岡市で国保料引き下げへ道ひらく

 福岡市の吉田宏市長は1月21日、国保運営協議会に国保料引き下げを諮問。40歳以上の国保料を1040円引き下げることを確認しました。具体額は3月に開かれる市議会で決定されます。

民商など運動実る
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国保料の引き下げを福岡市に要請する「よくする会」
 同市は昨年6月、東福岡、博多、福岡、南福岡、西福岡の5民主商工会(民商)などでつくる「国保をよくする福岡市の会(よくする会)」の約14万6000人分の署名などに押され、20年以上ほぼ毎年値上げしていた国保料を初めて引き下げました。今回、市長が引き下げを諮問し、2年連続で引き下げたのは画期的です。
 協議会で、市長は来年度の国保料について、それぞれ一般被保険者医療給付費分1828円の引き下げ、後期高齢者支援金等分1828円の引き上げ、介護納付金分1044円の引き下げを諮問。08年度の国保財政の決算で82億円の赤字の見込みであることも分かりました。
 市当局は09年度の国保財政に一般会計からの繰入金のほかに「経済情勢等に配慮し」特別繰入金約3億8000万円を追加したと説明しました。
 審議では「年収200万円3人世帯で、年間46万円の国保料は高すぎて払えない、一般会計からの繰入金を増やすべき」「人工島やオリンピック招致など無駄遣いが多い、これを改めて国保料を引き下げるべき」「国保料を払えないため受診抑制が広がっている。病院に来た段階で手遅れの人が多い」などの意見が相次ぎました。
 よくする会は昨年6月以後、協議会のメンバー全員と懇談し、国保料引き下げの理解を得てきました。今年1月には市当局とも交渉して引き下げを要請。2月までに5万人分の署名を追加することを伝えました。決定は、それらの積み重ねの成果です。
   
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