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トップページ > 金融のページ > 融資制度 > 全国商工新聞 第2921号 4月 5日付

 
金融 融資制度
 

金融円滑化法活用して各地で成果


 月の返済額半分に
  沖縄民商のTさん「民商はすごい」

 沖縄民主商工会(民商)のTさん=飲食=は金融円滑化法に基づいて四つの金融機関と交渉し、返済期間の延長や返済猶予を実現。3年後に利益増に転じる事業計画を出し、3月から毎月97万円の返済が約40万円に減額されました。「1人で相談したときは1週間たっても返事が来なかったけど、民商から連絡を入れると、翌日には連絡があった。民商の力はすごい」と笑顔で話します。
 Tさんが経営するレストラン「OLIVE畑」は大きなログハウスで、種類が豊富なパスタが評判です。05年に旧国民生活金融公庫(旧国金)から8000万円を借り入れ、オープンしました。初めは居酒屋でしたが、半年間は思うように利益が上がらず、レストランに切り替えました。その間にほかの金融機関などからも借り入れ、借入金総額は1億円を超えました。
 レストランで経営を改善させたものの、毎月140万円の返済が重くのしかかり、07年10月、旧国金に条件変更を申し出ました。1年2カ月かかってようやく条件変更が認められ、返済総額は97万円に減りました。
 知り合いから「いいところがある。民商はすごい活動してるよ」と教えられたのは昨年の確定申告のとき。事務局に話を聞き、その場で入会しました。
 08年夏の原油高騰以来、持ち直した売り上げは減少し続け、Tさんは09年暮れ、銀行に再度、条件変更を申し出ました。1週間たっても何の連絡もないため、民商に相談。事務局が1月7日、銀行に電話を入れたところ、翌日には返事があり、返済猶予の準備を進めました。
 銀行から求められたのは5年間の事業計画。Tさんは、今後2年間はさらに3〜5%減が見込まれるものの、その後、3%増にできるとした事業計画を提出し、融資が実行されました。
 
  個人再生でも融資
  石川・金沢白山民商のOさん「粘り強い交渉で」

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さんの問題を取り上げた金沢信用金庫との交渉

 石川・金沢白山民主商工会(民商)のOさん=イベント・派遣=は3月8日、石川県小口零細融資で350万円を実現しました。
 Oさんは商工新聞の記事を見て昨年11月、金沢信用金庫(金信)金石支店に融資を申し込みました。しかし、1月に「保証協会が断ってきた」ことを理由に、融資を拒否しました。
 石川県商工団体連合会(県連)は3月4日、金信本店と交渉し、金融円滑化法に基づいた対応を要望。Oさんの問題を取り上げると「事情を聞く」と約束し、実行されたものです。「本当に助かった。感謝の気持ちでいっぱい」と話しています。
 Oさんは、以前勤めていた会社が融資を受けた時、連帯保証人になっていました。その会社の返済が滞り、連帯保証人の責任を問われたOさんは個人再生を申請。01年2月の開業時、運転資金を銀行に申し込みましたが、「もう少し待ったら(個人再生の件で)」と言われ、融資を受けることをあきらめていました。
 昨年10月、城北病院(民医連)で「自己破産をしていても、融資が受けられた」の商工新聞の記事を偶然見たOさんは「自分も融資を受けたい」と10月30日、民商に相談し、入会しました。
 金信金石支店に書類を提出した後、度重なる追加資料の提出に応じ、「年内には融資が実行される」と言われていました。ところが、金信が保証協会に書類を提出してなかったことが分かったため、金信本店に抗議。支店から謝罪を受けたもののその後の審議が進まず、結論が引き伸ばされていました。
 交渉では支店の対応のひどさを指摘し、改善を要望。Oさんの融資が実現しました。

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