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トップページ > 金融のページ > 融資制度 > 全国商工新聞 第2865号 2月2日付

 
金融 融資制度
 

貸し渋り打開、各地で緊急保証融資を実現

貸し渋りを打破
財務局に指導要請

 愛知・千種民主商工会(民商)のSさん=飲食=は貸し渋る銀行に対し、民商と一緒に交渉。昨年12月に100万円の融資を実現しました。
 「小さい業者が銀行に融資相談をしても相手にされない。民商の力がなければ融資は受けられなかったと思います。困っている人には民商を紹介します」と喜んでいます。
 Sさんは昨年12月、名古屋市信用保証協会に商工業信用資金(市独自の制度融資)を申し込みました。ところが、協会は「保証はできるが、岐阜銀行池下支店が引き受けないと言っている。民商の力を借りてプッシュしてもらってください」と連絡してきました。
 Sさんの相談を受け、民商が支店に電話をすると「保証協会がいいと言っても、銀行が引き受けないことはある」と回答。そこで、100%保証の名古屋市の制度融資であり銀行が勝手に判断できないことや、困っている業者を助けるという金融庁通達や制度融資の本旨に従うべきであると訴えました。
 後日、Sさんが支店に電話すると「昭和区は支店のエリア外だから扱えない」と再度融資を拒否。Sさんと民商は東海財務局「銀行とりひき相談所」に岐阜銀行を指導するよう求めたところ、数時間後に支店長から「ご迷惑をおかけしました。当行で扱わせてもらいます」と電話が入り実現しました。

税金滞納もOK
断られても粘って

 宮崎・日向民主商工会(民商)は1月上旬までに20人が緊急保証制度を申し込み、15人が融資を実現。9人が民商に入会しました。
○…Kさん=看板=は制度説明会を機に民商に入会。「売り上げ減少で資金繰りが悪化している。M銀行に行ったがダメだった。借入金を一本化して、運転資金がほしい」と相談。保証協会に相談してから再度M銀行に行くようアドバイスを受け、年末には1000万円の融資が実現しました。
○…Tさん=飲食=は2年前に銀行と保証協会に融資を断られ、自信をなくしていました。
 しかし、班会で「緊急保証」の説明を聞き、班長の黒木裕二さんに相談。「とにかく申し込んでみよう」と書類をそろえて銀行に。前回は資金使途を説明できませんでしたが、今回は「毎日の売上金はどこに預けていますか?」との質問に、「毎日の売り上げを次の日の仕入れ資金にしているため、預ける間がない。2年前に断られてから借金せず頑張ってきた」ときちんと答え、年末に200万円の融資が実現。「助かった」と喜んでいます。
○…Aさん=建築=は1月7日、450万円の融資が実現しました。半年ほど大きい仕事がなく、材料費や外注費などが払えず、消費税も住民税も滞納し、銀行からの借入もありました。M銀行に申し込みましたが、「現在の返済が約定日通りでない」ことを理由に受け付けを拒否。保証協会に相談に行き、「3月から仕事があるけど、材料代を払ってないから仕事ができない」と話したところ、「分かりました」との返事を得て、翌日、信用金庫で融資にこぎつけました。

読者も融資実現
正確な記帳決め手に

 北海道・苫小牧民主商工会(民商)の商工新聞読者のYさん=内装=は先ごろ、民商に相談し緊急融資500万円を実現しました。
 Yさんは、材料仕入れ費や従業員の給料支払いに充てるためにセーフティーネットの「緊急融資」を申し込むことにしました。苫小牧市商業振興課で「セーフティーネット保証5号」の認定書を交付してもらい融資を申し込みましたが、北海道銀行は「当行内部規定で、青色申告でなければ受け付けない」と回答。「緊急融資に青色か白色申告かの条件はない」と主張しても受け入れられないため、同行での申請を取りやめました。
 民商は北海道保証協会に相談。苫小牧支所に連絡を入れること、貸借対照表は提出すること、別の金融機関で申し込むようアドバイスを受け、Yさんは融資経験のある苫小牧信用金庫に申し込むことに。
 後日、「保証協会と話し合った結果、金額を減額すれば保証は可能」とYさんに連絡があり、500万円に変更した結果、融資が決定しました。
 Yさんがきちんと記帳していたこと、負債はあるがきちんと返納していること、仕事の予定が入っていることなどが融資決定の決め手になりました。
 
     
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