風力発電の工夫交流 プロジェクトで語る会=東京・蒲田
小型風力発言プロジェクトをめぐって違憲交換した「商売を語る会」
東京・蒲田民主商工会(民商)は5月28日、「商売を語る会」を開き、「大田小型風力発電プロジェクト」の苦労話とともに、仕事おこしと自然エネルギーへの転換をめぐって活発な議論を交わしました。同プロジェクトの経営交流は初めて。メンバーら15人が参加しました。
池田克憲会長のあいさつに続き、プロジェクト責任者の佐々木忠義さん=精密加工=が、発足までの経緯を説明。「開発の苦労話などについて大いに交流したい」と提起しました。
区の補助金申請に取り組んだ赤塚正和さんは「機械の修繕やエアコン購入などについて商売の向上や環境改善などのちゃんとした理由があれば助成金がおりるし、申請書もアドバイザー派遣も受けられるので、ぜひ活用を」と報告しました。
発電機の組み立てに関わった永田勝さんは試作品を前に「強力な磁石を使っているので、携帯電話や時計などを近付けると壊れることもある。扱いが大変難しい」と、苦労話を語るとともに、「風さえあれば電気が起こせる」と風力発電のメリットを紹介。「場所も選ばず、羽の位置が変えられることから水力発電にも応用できる」と強調しました。
一方、課題として台風やゲリラ豪雨などの災害対策、小型化・軽量化を列挙。同時に、実用化できれば、学校や公園など避難場所となる場所への設置も可能だ、と仕事おこしにもつながると語りました。
交流では「ベランダの先に設置できないのか」などの意見も出され、活発な意見交換を行いました。
プロジェクトは、福島原発事故を大きなきっかけに、再生可能エネルギーの活用による原発に頼らない社会と、町工場に元気と活気を取り戻すことなどを目標に13年7月、旋盤加工、精密板金など11社で本格始動。翌14年3月には、試作品も完成、同年8月には区の補助金も獲得しました。
昨年に続き、今年も2度目の補助金を申請中。会員やその知り合いからは「早く試作機を完成させてほしい」との声が寄せられています。
全国商工新聞(2015年7月13日付)
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