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商売繁盛めざす経営塾 ネット動画作成し会員の店アピール

 「商売をもっと伸ばしたい」「みんなに店を知ってほしい」−埼玉・所沢民主商工会(民商)では、そんな自営業者の願いに応えようと、みんなで「経営塾」を開き多彩な活動に挑戦しています。8月には地域住民や「地元ゆるキャラ」が出演する、会員店舗の紹介ビデオを作成。インターネットで動画を公開して注目を集めています。

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紹介ビデオの完成を喜ぶ所沢民商経営塾のメンバーたち

広がる反響
 「ここは友季亭。おうどんとおそばがとってもおいしいお店なんだ」。軽快なバックミュージックの中、パンダと女の子が、住宅地の路地裏を抜け、おそばを食べにやってくる−。8月26日、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開された、「手打ちそば・うどん 友季亭」の紹介ビデオの一幕です。4分の動画に、にぎわう店内や真剣にそばを打つ店主、おいしそうな食事に、丁寧な接客とお店の魅力が詰まっています。
 登場するのは、所沢の非公認ゆるキャラ「ラッキーパンダ」と、女子高生「あーちゃん」ことSさん。店内でそばを食べているのは、友季亭の常連さんたちです。友季亭の店主・Yさんも「たくさんの人にお店を知ってもらえたら」と笑顔で話します。
 ラッキーパンダのフェイスブックやツイッターでも動画が紹介され、市民から「行ってみたい」と反響が広がっています。

実践に学び
 「誰でも気軽に参加して、経営のことを学び話し合おう」と、2013年1月から月に一度開催している経営塾で、ビデオ作成の話題が出たのは今年5月のこと。「動画を使った営業」に取り組むUさん=教材販売=が「火おこし体験などの『出前授業』を行い、その動画をユーチューブにアップして小学校への営業に活用したら、売り上げが10%伸びた」と紹介。衝撃を受けたメンバーは早速、「経営者の人となりを伝えることが成功の秘訣では」「みんなの商売に生かす方法はないだろうか」と議論しました。
 「中小業者は地域とつながることが大事」「会外でも話題になるような仕掛けが必要」と話し合う中で、「所沢市民に人気のラッキーパンダが会員のお店を訪問したら話題になるのでは」とアイデア
が膨らみました。
 1回目の訪問先を先代から店を引き継ぎ、新しいことにも挑戦している「友季亭」に決定。「地元の子にも出てほしい」と、友季亭でのアルバイト経験があるSさんに出演を持ちかけました。

得手で分担
 得意分野を生かして企画、編集、撮影など役割を決め、絵コンテの制作や機材を準備。撮影や編集など経営塾のメンバーが協力して完成させました。企画・総監督を務めたYさん=ギフトショップ=は「時代の移り変わりが激しい中、小さいお店は、インターネットなどを活用して情報発信しないと忘れられてしまう。民商はこんな経営アピールもできるんだよと胸を張って紹介できる」と話します。経営塾では今後もラッキーパンダとあーちゃんに協力してもらいながら、ビデオをシリーズ化していく計画。「パンダに整体を受けてもらったら面白いのでは」など構想が膨らんでいます。

アイデア出し合い行動
 経営塾は、会員の経験を生かしながら、経営改善をみんなで考え、さまざまなアイデアを出し合えるのが強み。「商売を理解し合う仲間だからこそ」とメンバーは胸を張ります。5月には、「東日本大震災以降、原発事故の風評被害でお茶が売れずに困っている」という新会員のMさん=茶製造=の茶畑を訪問しました。「地域学習をしている小学校にアピールしよう。小学生が来てくれれば、両親や祖父母にも評判が広がる」とアドバイス。学校に働きかけた結果、計200人以上の小学生が訪れ茶摘み体験をしました。Mさんは「子どもが喜んでくれてうれしかった」と励まされ、前向きに商売に取り組んでいます。
 「新しいアイデアを具体的な行動にしていける経営塾の活動は、民商にとっても大きな成果」と、民商会長のTさん=屋根瓦工事=も期待を表明。「若手経営者の力を発揮できるような場所になれば。経営塾を民商活動の中心に据えて、地域との関係をつくりながら発展させていきたい」と語っています。

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 動画は「とこみん ラッキーパンダ」で検索

全国商工新聞(2014年9月15日付)
 
   

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